ヤンキースのマウンドに、”スィッチ投手”が出現。ファンを驚かせました。
24歳。ネブラスカ州オマハの出身。パトリック・マイケル・ベンディットJ投手。
父のシニアがパトリック少年がまだ3歳のとき、左右で投げられれば成功するかも、
と、教えたのが始まり。自宅に人工芝を敷き、打撃ケージ、投球スピードガン、
ピッチング・マシンまで持ち込む本格教育。
少年は成長に連れて、フットボールを両足で蹴るトレーニングまでやったので、
体の使い方を覚えて、オマハ中央高校時代には州の第2ベスト・チームに
選ばれるような投手になりました。
大学ではさらに磨きを掛け、ついに、ヤンキースのスカウトの目にとまり、
2007年にドラフト。このときは「卒業してから」と、断りましたが、
2008年も、さらに指名順位を上げて20位にランク。
今度はすんなり入団しました。
このベンディット投手は、最初、スタテン・アイランド・ヤンキースに所属。
救援投手として好成績を挙げたので、スタテンの殿堂入り。その
左右投げの写真額が壁に飾られています。
私は、スタテンを訪問したとき、これを発見。「いつ出てくるのか」と、眺めて
いましたが、3月30日のオープン戦で、エース左腕、CCサバシーアの2番手
でマウンドに上がるとは、また、驚きでした。
1回3分の1を2安打、1失点。デビューは上々です。
写真で見ると、右(利き腕)は上手投げの本格派。左腕では横手投げの軟投。
特に、左腕のスライダー、カーブが有効、という評価です。
ヤンキースではこの1試合だけで、今季は1Aタンパ所属ですが、
面白い存在になりそうですね。
グラブはミズノに特注した、親指が左右別々に入る「6本指」。これで左右持ち替えて
投げるのです。
メジャーでスィッチ投手の登板は、1995年のグレッグ・ハリスが最後。
果たしてベンディット投手がいつ昇格するのか、楽しみです。
了
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