タイガースはフロリダ半島の真ん中、レイクランド市で65年目のキャンプを迎えました。
こんなに長く同じ地区を動かないチームはタイガースだけです。
地図を見ると、半島を横切るハイウェー4号線の大動脈が走り、その中間33出口で降りれば
約3㌔でレイクランドに到着します。東地区へも、西海岸にも、どちらにも自在に行ける
便利さがあるからではないでしょうか。
その名の通り、湖が多く、球場の目の前は大きなパーカー湖。右中間スタンド
から湖の風景が眺められます。
キャンプ地全体は「タイガー・タウン」と呼び、メイン球場は「ジョーカー・マーチャント・
スタジアム」。長年、市のリクリェーション担当だった、マーチャント氏のネイミングですが、
同氏が明るい道化役者だったので”ジョーカー”が附いた、とも言われています。
タイガースは1946年から使用。その前、1934年から8年間もここを使って
いましたから、大変な長期キャンプです。
当初は「ヘンリー・フィールド」の名前でした。3回の大改修を経て、最初は4900人
だった球場は、今は9000人収容、約倍増の規模になりました。
1972年にはナイター照明も付き、十分な施設です。
昨年、地区1位でプレーオフ出場目前だったのに、最終日にツインズに抜かれ、
無念の2位転落。すべて台無しになった悔しさを乗り越えようと、チームは大改造。
グランダーソン、テームス外野手はヤンキースへ、ポランコ二塁手はフィリーズ、
ジャクソン投手はダイヤモンドバックスへ移り、心機一転の再スタートです。
アルコール中毒に悩まされた4番・カブレラ一塁手は「もう、酒は絶ちます」と
カウンセリングから立ち直りる姿に注目です。
支配下40人、招待13人でベンチ入りを争います。
オープン戦は35試合(ホーム16)。休日は3月24日の1日だけ。レイクランド
は4月1日で切り上げ、2,3日とブリュワーズのホーム、ミラー・パークで2試合。
開幕へ備えます。リーランド監督は「チームはすっきりした。みんな輝いている。
やれる自信はある」と、断言しています。
レイクランド市は日本の今治市と姉妹都市。ともにかんきつ類の産地なのが
共通しているのでしょうか。
(了)
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