2009年「ハッチ賞」はホワイトソックスのマーク・ティーヘン内野手兼外野手(28)が
受賞しました。シアトルにある「フレッド・ハッチンソン・ガン・リサーチ・センター」
が選考委員会を開いて、11月30日に発表したものです。
「ハッチ賞」は、1964年、ガン闘病中に倒れたフレッド・ハッチンソン(当時レッズ監督)の
兄、ビル博士が志し半ばで亡くなった弟の、不屈の闘志を称えて創立したもので、
1965年の第1回表彰はヤンキース・ミッキー・マントル外野手でした。
歴代の受賞者は、こういう勇気、頑張り、再起、社会奉仕の活動が光る選手ばかりです。
ティーヘンはロイヤルズにいた5年間は、特に目立つ記録はありませんが、
カンザス地区でオフ・フィールドの活躍が評価されました。
2006年にはチームMVPになっている万能選手です。
「野球がやりたくても、思うようにやれない子供たちを助ける運動を起こし、
カンザス地区のスポークスマンになっていた。私1人ではできない。家族、友人、
社会の一帯感がうまくいった」と、感想を述べています。
「母(マーティーさん)が、今年、乳がん手術から無事に再起したのがうれしい。
祖父もガンで亡くなったから」とも述べています。
11月6日(水)、ホワイトソックスへトレードされたばかりですが、2010年1月16日、
カンザス・シテイのユニオン駅で、彼が例年開いている「YMCAチャレンジ野球」
大会でチャリティーを開催するそうです。
受賞式は2010年1月27日(水)、シアトル・ワシントン大学内のガン・センターで
開催しますが、移籍すぐに受賞とは異例のケースです。ロイヤルズからは
4人目。ホワイトソックスでは初受賞になります。
了
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