ヤンキースは史上最多の27回目の王座をついに勝ち取りました。
しかも、MVPの主役に選ばれたのは、フルタイムDHの松井秀喜外野手。
日本人選手では、史上初めての快挙です。
DH制度のないナ・リーグでは、出番は代打に限られ、先発できるのは
ヤンキー・スタジアムの3試合しかありませんでした。
わずか13打席で選ばれたのは、1983年のリック・デンプシー捕手
以来の珍しいことです。ひざの痛みを超えて、限られた少ないチャンスをものにした
松井の努力と、その勝負運の強さには、まさに、素晴らしい、と、思います。
大きな拍手を贈りましょう。
この夜は、試合終了後、フィールドで盛大な表彰式がありました。
センター前に作られた特設ステージでは、オーナーにワールドシリーズ優勝トロフィー。
MVP松井にはMVPトロフィーを贈りました。ジラルデイ監督も壇上に立ちました。
ほとんどのファンは、帰らず、このセレモニーを見守り、拍手していました。
昔は、優勝後、すぐに選手はクラブハウスへ戻り、トロフィー授与も室内
の中。独占テレビ局がインタビューするだけ。スタンドのファンは密室で何が
行われているのか分からず、帰るより仕方がありませんでした。
それが、今や、「セレモニーはファンとともに楽しむようにしよう」と、
バド・セリグ・コミッショナーは大転換。セリグの号令で、ファンに見せる演出に
変わったのです。オーナー、監督、選手のインタビューも場内に流し、
ファンが十分納得して帰れるように改正されたのはうれしいではありませんか。
このセレモニー終了後、選手がクラブハウスに戻って、恒例のシャンパン・ファイト。
選手はフィールドで「シリーズ優勝記念Tシャツ」に着替え、ファンに手を振って
感謝しながらクラブハウスへ戻ります。
このセレモニーには、メディアも参加でき、コメントも取れるようになったのも
大きな変化です。シャンパン・ファイトが始まってしまうと、コメントを取るのも
容易ではないため、ファンの注目の中、フィールド
で自由に取材できるのは助かります。
クラブハウスは、選手が戻った5分後にすぐに解放されました。
密室セレモニーから、みんなで一緒に楽しむようになったワールド・シリーズのフィナーレ。
この演出は今後も続いて欲しい、と思います。
了
松井 MVPおめでとう[E:#xEA9C]
投稿情報: MLB | 2009年11 月 6日 (金) 07:37