エンゼルスの主砲、トリイ・ハンター外野手に、球場内の活躍とともに、
社会福祉活動を評価する「ブランチ・リッキー賞」が贈られました。
これは、ドジャースの会長、GMとして、ジャッキー・ロビンソン内野手を
大リーグへ昇格させ、史上初めてカラーラインを破る道を開いた、
ブランチ・リッキー氏の功績を称えて創立されたもので、1992年から
毎年選考会で1位になった選手(フロントも含む選考)を表彰しています。
ハンターはFAでツインズからエンゼルス入りして以来、自ら創立した
「トリイ・ハンター教育プロジェクト基金」から、恵まれない学生へカレジ進学の
奨学金を贈り、援助を惜しまぬ活動を続けて来ました。
ソフトボール球場建設の支援も行い、エンゼルスの地元、カリフォルニア州
ばかりか、ツインズ時代のミネソタ州や、アーカンソー州、ネバダ州にも
支援の手をさしのべています。
リッキー賞は、デンバー・アスレチック・クラブが創設した賞で、同地のロータリー・クラブ
が中心で運営しています。
表彰式はシーズン終了後の11月14日、デンバー市マリオット・シテイ・センター
(ダウンタウンの中心地にある一流ホテル)で会員制(1人200㌦)のパーティーで
行われます。
第1回の受賞者(1992年)は、デーブ・ウィンフィールド外野手(当時は
トロント・ブルージェイズ)。以下、パケット、オジー・スミス、トニー・グォイン
と、錚々たる顔ぶれが並んでいます。今、ロッテ監督のボビー・バレンタイン
さんも、メッツ監督時代の2002年に受賞しています。
監督、選手以外のフロントマンは、2003年のロランド・へモンドGM
1人だけです。
今季のハンターは肉離れで7月10日から自己最長の32試合も欠場
しましたが、見事に再起。13日のホワイトソックス戦は、7回に21号決勝
アーチ(これで昨年とタイの21号)の活躍。地区優勝へ前進しています。
7年連続300万人動員へあと一歩。攻守走期待は深まるばかりの
ハンター外野手です。
彼は、同じ社会福祉活動選手に贈られる「ロベルト・クレメンテ賞」
のエンゼルス代表にも選ばれています(ワールド・シリーズ期間に
決定)ので、楽しみにしたい、と思います。
了
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