私のブログのサポーター、蓮見さんから「パイレーツ・ファンが1960年優勝
の記念祭をやっています」と、貴重な資料のアドバイスを頂きました。
今や、どん底のパイレーツですが、1960年、ヤンキースを4勝3敗で破った劇的な
思い出は、ファンは一生忘れられないのでしょう。
その記念祭が、毎年、ピッツバーグ市のピッツバーグ大学キャンパスで行われています。
ここは、かってパイレーツがプレーしていた、フォーブス・フィールドの跡地です。
ここに、当時の球場メモラビリアが大切に保存されています。
ヤンキースにサヨナラ勝ちした主役は、8番のビル・マゼロスキー二塁手。
見事な左翼サヨナラ本塁打でした。
マゼロスキーの本塁打が飛び込んだ場所の記念碑が、
大学の敷地内に保存されているのです。
毎年、「1960年優勝をしのぶ会」にはファン約300人が集合。
ピッツバーグ大学生も加わり、当時のラジオ放送のテープが流され、
旗も立ち、試合経過に応援コールが沸き上がるのです。
もう半世紀近い昔話です。当時応援した方々も次第に亡くなられましたが、
思い出は語り次がれ、集まる人々は「あの夢をまた取り戻して欲しい」と、願うのです。
1960年10月13日。第7戦。ファンは毎年、この日を楽しみに集まる
のでした。
昨年は、パイレーツからもフロント役員も顔を出し、まだお元気な当時のメンバー、
ボブ・フレンド投手、ディック・グロート遊撃手、エルロイ・フェイス投手も
出席しました。もう80歳近い当時のファンは「まだ、私の目はに焼き付いて
います」と、涙を浮かべます。ラジオ実況がホームランをい告げる瞬間、大歓声
が上がります。こういうオールド・ファン一体の興奮はいいですね。
今年の10月13日は火曜日。このころは冬の風が冷たいピッツバーグ
ですが、1年1度の集会にファンは寒さを忘れます。
ちょうど、今週はNFLも開幕。9月10日(木)には昨年のチャンピオン、
ピッツバーグ・スティラーズが緒戦に登場。延長戦のフィールド・ゴールで
13ー10の勝利を飾り、前年南地区1位のタイタンズに競り勝ちました。
ピッツバーグのPNCパークと隣り合わせの「ハインツ・フィールド」には
6万5110人のファンが集まる超満員の盛況。1万人を超えるのが
やっとのPNCパークとは、あまりにも対照的なにぎわいでした。
了
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