アリゾナ・キャンプ地にまた新たなタウンが建設されます。
でツーソン市(アリゾナ州)で合同キャンプしている、ダイヤモンドバックス、ロッキーズ
の2球団が、2011年からそろって、同じアリゾナ州に新設される
「ピマ・マリコパ・インディアン・コミュニテイ」に移動する、壮大な計画です。
すでに、今春のキャンプからは、同じツーソンにいたホワイトソックスが、
グレンデールに新設された「スポーツタウン」(ドジャースと合同使用)へ移動。
これで、3球団もいたツーソン市は、2011年からもぬけの殻になる異変です。
3球団とも「最新の施設へ移り、最高のキャンプ地で成果を出したい」のを
移転の最大の理由に挙げていますが、一気に逃げられたツーソン市は呆然。
「2つのキャンプ球場から3つのメジャーが不在になるのは、町の死活問題」
と、引き留めに懸命でしたが、ホワイトソックスは「違約金を払っても
新施設でやる」と、強引に移転。今度の2球団もあと1年の運命。ツーソン市
がどんなに頑張ってもかないそうもありません。
新施設は先住民族インディアン居留地で、広大な土地が余っており、
スコッツデール、テンピー、メサに囲まれる、フィニックス市の圏内です。
フィニックス国際空港からも至近距離。極めてアクセスが便利になるのが魅力です。
ツーソンは、同じアリゾナ地区でも、この町だけが離れており、移動に時間
が掛かる、いわば遠隔地だったのが致命的なのです。
グレンデール市の開発で成功したフィニックス市は両球団に働きかけ、
12面の練習場、クラブハウス、メイン球場(1万1000人収容)も
すべて1年間で新設。20011年へ備える大建設計画をスタートさせます。
背後はアリゾナの山々。
土地はすぐに整備できるので道路新設も簡単。高速101号線が横を走り、
自由自在に短時間で動けます。「カクタス・リーグ」のキャンプ地移動は
さらに楽になります。
同コミュニテイと両球団は25年間の長期レンタル契約を結び、
さらにフィニックス地区の発展を目指す意気込みです。
(了)
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