7月17日(金)アトランタで昨年限りで現役を引退した、グレッグ・マダックス投手
の引退式典がメッツの試合前、ターナー・フィールドで行われました。
マダックスは23年間、通算355勝(歴代8位)サイヤング賞4回受賞、守備の
名手に贈られるゴールドグラブ賞も最多の受賞18回。
投手のタイトルは歴史に残るほどの実績を積み上げ、育ったブレーブスで、
背番号「31」は永久欠番に決まり、この日の祝典になったのです。
ブレーブスを始め、レジェンドのOBが並ぶ中、ブレーブスの解説者、ドン・サットン元投手
は「グレッグは、どのボールが最高、というわけではないが、すべての総合投球は
だれも比べることができないほどの成果を挙げた。彼こそお手本のベスト投手」と、
お祝いのスピーチ。家庭の都合で欠席した、ブレーブス時代の旧友、
同じ300勝投手、トム・グラビンもビデオ・メッセージで、こう叫びました。
「彼と一緒にやれた幸福を思い出している。サンキュー!」と。
ボビー・コックス監督は「あれほど信頼に応えた男はいない。すべての質問
にはイエスだ」と、述べました。
「これほどたくさんな楽しみをナインと共有できた幸せは私だけだろう。
本当にありがとう」と、応えるマダックス。キャシー夫人は涙をぬぐい、
息子のチェーズ君も笑顔で父を見つめました。
メッツ戦は記念の始球式のマウンド。精密機械の名の通り、白球は
ブレーブス時代のコンビの捕手、エディ・ペレスが受けました。
欠番はブレーブスではハンク・アーロン外野手ら6人目。
左翼ポールに「31番」の旗が掲げられました。球場内部にある、ブレーブス殿堂
には、マダックスのメモラビリアが飾られます。
もう、今後、マダックスを抜ける投手は出ないだろう、と言われています。
引退後、5年で資格を得るクーパースタウンの野球殿堂入りは、
満票に近い高得票で当選は間違いありません。
この日、メッツには11ー0の圧勝でした。
(了)
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