巨人のエース、日本代表の上原投手が入団したオリオールズは、フロリダ東海岸
の南部、フォートローダーデール市でキャンプインします。2月の平均気温25度
の暖かさ。青空、青い海、ゴルフ場、ヨットハーバーが有名なリゾート地です。
ウィキペディアの紹介によると「アメリカのヴェニス」といわれるほどの風光明媚な場所。
運河が多く、ここを観光船が走り「豪華別荘見学ツアー」もあるほどの別天地です。
フロリダ東海岸を南北に走る高速95号線を走り、市のやや北、コマーシャル・ロード
近くにスタジアムがあります。
球場は8340人収容。1962年に完成し、オリオールズはかってここでキャンプ
していたヤンキースがタンパへ移動したあと、1996年から使用中。今年で13年目
になります。一説では「今季限りで他のキャンプ地へ移る」とも言われており、
アリゾナ行き、の可能性もあるようです。
温暖な球場で「念願かなった以上、オレがやらねば」と、燃える上原の意気込みは高く
買えます。オリオールズは「彼の戦う姿勢や取り組みを評価した。これだけの
成果を収めている投手はウチにはいない」と、マクへイル社長が言うほど
期待は大きいようです。背番号も巨人時代と同じ「19番」。
しかし、上原に寄りかかるほど、オリオールズの投手陣はひどいのです。
昨年の失点はリーグ・ブービーの869。得点より87点も多く失点し、
まさに、ザルのような投手陣では、上原も大変。打たれたホームランは
リーグ・ワーストの184本。出した四球687個もリーグ・ワースト。
上原が先頭に立って、お手本を示さなければいけません。
これでは、1988年(何と107敗)以来の最下位も当然でした。
アメリカン・リーグ東地区は大金スターぞろいのヤンキース、躍進レイズ、
充実のレッドソックスの3強がずば抜けており、オリオールズの勝ち目は、まず
ありません。昨年は東地区相手には22勝50敗の不振(他地区とは46勝43敗
と善戦したのですが)では今季も大変です。
エースのガスリーが10勝した以外には2ケタ勝利投手はいないのでは苦しいのです。
了
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