レッドソックスは、12月3日、広報部長にパム・ガンレーさん起用を発表しました。
メディア・リレーション・マネジャーから昇格した女性です。年齢は公表していませんが、
アムハースト大学(地元のマサチーセッツ州)を卒業後、入団10年ですから、
32歳(推定)の働き盛り、テキパキした方だと思います。
大学では、スポーツ・マネージメントを専攻。この昇格で、ついに、彼女の目的はかなった、
のではないでしょうか。
メジャーの広報部長は、全く休みのない激職で、端で見ていると、本当に大変です。
キャンプから公式戦、プレーオフ、と試合は続きますし、資料作成、新聞、通信社、
テレビの対応もしなければならず、ニューズ管理も難事業。いつも、明るい
知らせばかりではありません。追求の矢面に立ち、受けて立ち、自らも攻勢に
出て、巧みに誘導しなければなりません。よほど、体力、神経が強靱でないと
役目は果たせません。
発表には、ラリー・ルキーノ会長が自ら立ち会い「パムは立派にやってゆけるはず。
その仕事ぶりを見てきて、大丈夫、と判断した。まさに”タレンテド・インディビジュアル”
の女性だ」と、最大級のほめ言葉でした。
実は、レッドソックスは、レンジャースから、ベテランのジョン・ブレイク広報部長
を招聘。仕事を任せましたが、再びレンジャース副会長へ復帰が決まり、わずか
2年間でUターン。部長のポストが空いたため、パムさんの昇格を決めました。
ブレイク氏は、テキサスから出てきて、ボストンの苛烈なメディア攻勢に参った、のかも
しれません。
メジャーの広報部長が女性なのは珍しく、かっては”女傑”とまで言われたほどの
評判の働き手だった、シャロン・パラーゾ女史(カブス)も、2006年限りで引退。
いまは、オリオールズのモニカ・ペンスさん、エンゼルスのNO・2ナンシー・マザニアンさん
フィリーズのコミュ二ヶーション担当副会長、ボニー・クラークさん、ジャイアンツの
同じポスト、スタッチ・スローターさんだけです。
シャロンさんは、強面でしたが、会ってお願いすると、本当に優しく、面倒見が
いい方でした。
パムさんが、どんな新風を吹き込むでしょうか。
新シーズンの期待が持てます。
了
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