ベテランズ委員会は12月8日、2009年のクーパースタウン野球殿堂入りの選考
を行い、「第2次対戦前の選手」部門では、元ヤンキース、インディアンスの二塁手、
ジョー・ゴードンを選びました。
選考委員会は有識者12人の委員投票で75%以上の得票(9票)を得た人が当選。
ゴードンは10票でパスしました。
ゴードンは1938年にデビュー。1950年までプレー、通算253本塁打、
オールスター9回出場、ヤンキースで6回ア・リーグ優勝、1978年、63歳
で死去。晴れてヤンキース黄金時代の仲間に続いての殿堂入りです。
もうひとつの「第2次対戦以降の選手」部門では、票が割れ、だれ1人として
当選しませんでした。
この部門では、現在クーパースタウン殿堂入りしている球界OB64人の投票でしたが、
だれも、当選有効票(48票)には達しませんでした。
最高でも、ロン・サント内野手(カブス)の39票。ツインズの左腕、ジム・カット投手
が38票。トニー・オリバ外野手(ツインズ)33票、ドジャースの一塁手、メッツ
監督で優勝のギル・ホッジス28票、現在ドジャースの監督、ジョー・トーリはわずか
19票。これで、この部門では、4年連続当選者ナシになりました。
クーパースタウンでは、とかく批判の多かった(正当な評価がされていない)
ベテランズ委員会を改革。少しでも多く表彰しようと、苦心の2部門編成にしたのですが、
ベテランズ委員会は、それぞれの年代の最高だった男、と、自負している
方々ばかりなので「高い標準で選ばないと権威がない」と、信念を曲げず、どうしても、
投票は分散してしまいます。
トーリは、選手時代には、首位打者、打点王、MVPを獲得。通算2342安打、
252本塁打、と、実績は申し分なく、ヤンキース監督で4回もワールド・チャンピオン
になった歴史を築いたるのに、得票がない、とは、不思議な話です。
今夏、晴れて殿堂入りした、ディック・ウィリアムス監督は、選考委員でしたが
「ジョーは、今度こそ入る、と思ったのに、意外だね」と、いう感想でした。
オリバも首位打者3回です。ツインズ一筋のスターです。
これら、名選手が健在のうちに、クーパースタウンへ、と、私は願うのですが。
来年こそ、夢はかなうでしょうか?
了
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