MLBのファン開拓の努力には、本当に感心します。
19日、最後に発表されたファン投票各部門の最終投票結果は、
「パフォーマンス賞」が、レッドソックスの左腕、ガン闘病から再起、5月19日の
対ロイヤルズ戦で見事にノーヒット・ノーランの快挙を達成した、ジョン・レスター投手
(レッドソックス)が37・8%も獲得。「モーメント賞」は、ヤンキー・スタジアム最終戦
(対オリオールズ、9月21日)であいさつしたデレク・ジター遊撃手(ヤンキース)
が34・7%。
「ポスト・シーズン賞」は、ワールド・シリーズ第5戦で、岩村明憲選手の二塁内野安打性
のゴロを、ホームへ返球。二塁から一気にホームを突いた走者をアウトにした
頭脳プレーのチェーズ・アトリー二塁手が35・6%でした。
今季は、これで13部門のファン投票を全部修了。総投票数は史上最高の
1200万票にも達し、昨年の960万票をはるかに上回る人気でした。
ファン投票が増えれば増えるほど、アクセスは増加し、このホームページ
の広告価値は増えるばかり。その無限のファン誘致作戦は、驚くばかりです。
日本のプロ野球も、こういうファンを誘う計画を早く立て、関心を集める作戦
を取って欲しい、ものです。
最後の受賞で目を引いたのは、ジターの千両役者ぶりでした。
ファン総立ちの試合後の演出です。「このピンストライプのユニホームで
道の向こうに移っても、プライドと伝統を守り、最高のファンのために
全力でプレーします」と、一呼吸を置き、拍手の静まるのを待ち、声の抑揚を
着けて、握ったマイクから流れる音声は、ほれぼれするほどの出来映え
でした。本当に名役者でした。ジターの株はさらに上がったのは、
言うまでもありません。
ニューヨークの最後の、ヤンキースタジアムに別れを告げる名演説でした。
ポスト・シーズン出場を逃したとはいえ、ファンは、この舞台演出を、いつまでも
忘れないことでしょう。
了
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