延び延びのなっていた、フロリダ・マーリンズの新球場(名前未定)は、やっと、長い
裁判に決着がつき、2012年完成へ、着工の運びになりました。
地元のオート・ディラー、ノーマン・ブラマン氏が「公共資金投入には、
市民投票に掛けて賛否を問え」と、提訴していた裁判で、マイアミ・デード郡の
ジェリー・コーヘン判事が、工事開始許可を出したもので、これで、球場建設へ、
約3億㌦の資金支出へ、障害はなくなりました。
新球場はマーリンズ専用。3万7000人収容。開閉式屋根を持つ、マイアミ・スタイル
の野球場です。NFLドルフィンズのスタジアムを借りて、不便な思いをして
きたマーリンズは、散々苦労した専用球場は、やっと実現する運びになった
のです。
総工費5億1500万㌦(約502億円)もの巨額資金の内、3億㌦は
市税、地方税の増税でまかなう予定ですが、マーリンズのオーナー(会長)
は「まだ建設できるか、楽観はできないが、道がついたので、これで完成すれば、
マイアミ市はワールド・クラスの町になるだろう」と、コメントしています。
建設地は、マイアミ大学ハリケーンズが使用していた、オレンジ・ボウル跡地
です。リトル・ハバナ、と、呼ばれる交通至便の場所。マイアミ国際空港へ
も極めて近く、観戦するファンには、はるか郊外のドルフィンズ・スタジアム
へ通うよりも、グーンと楽になる、のは確かです。
目下、取り壊し作業中です。新球場の青写真も明かになる予定です。
これで、唯一取り残されていたマーリンズが新居を得れば、30球団は
みな、ニュールックになります。一足先に建設を進めている、ツインズ
のダウンタウン新野球場も2012年にはオープン。ともに、ワールド・チャンピオン
になったツインズとマーリンズ。新装オープンを楽しみにしましょう。
了
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