リンカーン公園の中にあるだけに、1階の展示室は、偉大な大統領を称える
コーナーが中心です。大統領の臨終の絵が一番奥に掲げられ、その東部像、
全身像、数々の写真も飾られていました。長い眠りについた大統領の
ベッドも保存されていました。
シカゴは、100年余の歴史を誇る、カブス、ホワイトソックスのプロ野球があるので、
その展示を捜しましたが、2階奥の「クロスワード・オブ・アメリカ」のコーナーにありました。
この歴史博物館には、2万点を超える、歴史的遺産が所蔵されているので、今後、
どのように展示の展開をして行くのか、待ちたい、と、思います。
私は、最近この博物館が入手した、1919年のワールド・シリーズで汚点を
残した、八百長事件の資料を見たかったのですが、この貴重な文書は、
入手に支援した、クーパースタウンの野球殿堂と、タイアップして公開を決める、
という慎重な態度でした。
ホワイトソックスの8選手が、なぜ、ギャンブラーの誘いに乗ったのか、
なぜ、手を抜いたのか、地下秘密組織の交渉経緯と、証言内容を
公表すれば、この事件の真相は、明らかになるかもしれません。
2階には、特別展示のコーナーも設けられ、現在は、シカゴの女性服装の歴史展
を行っているので、早ければ、11月にも発表がある、と思います。
この文書は、長く眠っていたので、オークションに掛けられたときは、博物館
は「何としても、この文書は、再び他人の手に渡って、散逸してはならない」
と、堅い決意で臨み、36人も参加した競りに、10万㌦を投資して、必死で入手した、
と、博物館学芸員・ジュリー・ストカルサさんは、語っています。
88年前の文書は、もう黄ばんでおり、保存には、よほどの注意が必要です。
どんな形で公開されるか、楽しみにしています。
了
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