レッドソックスとレイズの最終戦の死闘は、全米の人気を呼ぶ好カードに
なり、ケーブル・テレビのTBSが中継した試合は、昨年比7・9%もアップ。全米の
1335万7000人が見た(ニールセン調査)と、言われています。これほどの
野球人気は、1998年、マーク・マグワイア一塁手が、シーズン最多本塁打、61本
を抜いた、新記録のかかった試合中継以来のことでした。
いかに、ヤング集団レイズが、連覇を目指すレッドソックスを破る迫力が、
ファンを引きつけたか、よくわかります。
この日の始球式は、レイズの顧問、ドン・ジマーさん。「もうユニホームは着ないよ」
と、宣言してヤンキースを去ったジマーを「故郷・フロリダで引退するなら、手伝って欲しい」
と、懇願され、レイズの顧問、アドバイザーになりました。
その長老の長年の苦労を称える意味も込めたマウンドです。ジマーさんは、かっては
レッドソックスの監督もやり、ジョー・トーリ監督の片腕として、ヤンキースのベンチ入り
もしていた、歴史の証人です。自分が対戦した当時は、弱くて、どうしようもなかった
レイズが、これほどたくましく成長するとは「本当に感無量でした」と、初のリーグ
優勝に驚きの日々、と言われます。
1969年、オリオールズを破り、”ミラクル・メッツ”と、あっと驚かせたメッツは、
今年のレイズと同じヤング投手陣だったのです。「その歴史の再現もあるかな」と、
レイズのジョー・マドン監督は、ナインを信じてぶつかります。
22日、ホームの開幕日には、何が起こるでしょうか。
(了)
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