ケリー像を鑑賞したのち、左翼席へ回りました。ここは場外観戦ビルが林立し、
ファンを1人でも多く獲得したい、と、このオフも懸命の競争です。
一部には「プレーオフのチケットあります」と、宣伝する垂れ幕がまだ下ったままなのは、
笑ってしまいますが、どのビルも屋上の観客席は完備し、立派なものです。
常連のファン以外にも、さらにファンを獲得しようと、どこもホームページを開設。
宣伝に努めています。「BEYOND・THE・IVY」というビルや、
「WRIGLEYVILLEROOFTOP」などは「カブスの全ホームゲームの予約受付中。
団体は500人までOKです」と、本腰を入れているビジネスです。
カブスは「勝手に席料を取り、商売をされるのは困る」と、裁判で争い、
示談に持ち込んで、ビル側が観戦料の一部支払で合意した、と言われています。
ここでの観戦は、試合の動きは良く分かりますし、ここまで、ホームランを飛ばす選手は、
まずいませんから安心。ゆっくり観戦できるので、病みつきになるファンも多いようです。
ケリー像は1999年4月12日に完成。披露されました。制作は全部カブス。
ケリーは前年の1998年2月14日、キャンプインを前に、パームスプリングス
(カリフォルニア州)の夕食会で、食事が終わり、夫人とダンスを始めたとき、ばったり
倒れ、4日後、亡くなりました。脳内出血でした。誕生日へあと12日。83歳の生涯
を閉じたのです。
その追悼を兼ねた銅像の披露。ファンは、在りし日のケリーを偲んで、
涙した、と言われます。
(了)
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