「ルースの建てた家」と言われた、ヤンキー・スタジアムが、1923年以来の
歴史を閉じたました。9月22日の日曜日。最終戦の対オリオールズ戦は7-3で快勝。
ホームは最後に5連勝、48勝33敗でフィナーレを飾りました。
しかし、2位レッドソックスが23日に勝ったため、ついにプレーオフ出場消えました。
13年連続出場記録は3位のままストップしました。
チーム全体の老化現象の流れは変えられず、投手陣は右腕エースの王健民を始め、
故障者続出。躍進のレイズ、ライバル、レッドソックスを追い越せませんでした。
この日は全米中継のナイター。午後7時開始でしたが、午後1時から「チケット
を持っている人に球場を開放します」のサービス。多くのファンは開門を待ちかねて
入場。フェンス沿いの通路を歩いて球場を一周。センター後方のモニュメント・パークに
集まり、殿堂入りの英雄たちに別れを惜しみました。
中には「土の感触を確かめたい」と、裸足で歩いているファンもいました。
ヤンキース・ファンの方々は、それぞれ、先祖代々から受け継がれてきた
思いがこみ上げ、長い歴史を懐かしむ表情でした。
試合前のセレモニーも、歴代の現存OBを招き、そのスターたちは、
自分が活躍していた時代のユニホームで登場。ファンの拍手を
浴びました。最長老のヨギ・ベラさんも元気な姿を見せました。
ただ1人、来なかったのは、ロジャー・クレメンス投手でした。薬物使用疑惑
が晴れないまま、霧に包まれているため、ファンの前に出られなかったのでしょうか。
この日はブーイングするファンもなく「ロジャー!」と、拍手を贈ったはず、と思いますが、
複雑なニュースでした。
了
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