新聞にはゴセジ投手しか紹介されていないので、他の方の表彰の模様をお伝えしましょう。
今年新設されたのは「ライフタイム・アチーブメント賞」。その第1回の受賞者は、
黒人リーグの中心選手であり、黒人リーグ博物館の創立に力を添え、そのスポークスマン
として、PRに務めた、バック・オニールさん(故人)です。
他の方のように、額を飾るのではなく、殿堂玄関ホールにその彫像が置かれました。
オニールさんは、多大な功績で、黒人リーグから17人もの多数選出された2年前に、
表彰される、と思われていましたが、なぜか、選考に漏れ、失意の中、
2006年10月6日、94歳で亡くなられました。誕生日にはあと1週間でした。
各方面から批判が起きたため、この賞が新設された、とも言われています。
しかし、オニールさんはうらみも言わず、いつもと同じ、笑顔だった、と言われています。
オニールさんを称えるスピーチは、すでに殿堂入りしている、レッズ黄金時代の
MVP二塁手、ジョー・モーガンでした。
「彼こそ、われわれ黒人の道を開き、希望をともしてくれた恩人です。その
名誉を称える日がついに来た。今や、彼はわれわれと一緒なのです」
彫像は背広にタイの私服姿でリンと建つ等身大のもので、同じ温顔で来館者
を迎えます。お元気なときに、この晴れ姿を見たかったですね。
表彰者の額はギャラリー南西部に掲げられましたが、記念のメモラビリアは
面白いものがあります。
ディック・ウィリアムス監督のは、ワールド・シリーズに優勝して、オークランド
へ帰るフライトのディナー・メニュー。監督のサイン入りです。
故・ウォルター・オマリー・オーナーのは、ドジャー・スタジアム起工式に
自ら鍬入れしたシャベルの珍品。それに1963年シリーズ優勝の記念指輪。
見学した方は、きっと驚かれるでしょう。
了
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