ヤンキースタジアムには、センター後方に「モニュメント・パーク」があります。
花々が咲き乱れる美しい公園です。チケット入場者ならだれでも鑑賞できます。
三塁側通路の36番から下へ降りると出口に案内板があります。
試合開始45分前までならOKです。
個人で眺めるのと、ツアー利用の2つががあります。ツアーは前売りウインドウで
買えます。大人20㌦の「クラシック・ツアー」が便利。ガイド付き。フィールド、クラブハウス、
ダグアウト、記者席も案内してくれ、お土産もあります。
試合日と試合のない日で違いますが、約1時間で場内を回れます。
モニュメント・パークでは十分眺める時間があるので、偉大な先人たちを仰ぐことができます。
センターポールの左右、後方の壁に楕円形の18の額が掲げられ、これが、上下
2段に収まっています。この公園の手前入り口には、ヤンキースの歴史を
築いた3偉人の功労者レリーフ像が置かれています。高さ160㌢、
横幅30㌢の茶色大理石製です。
この配列には意味があります。
中央にア・リーグ6回優勝、ワールドシリーズ3回優勝の名将。ヤンキース
黄金時代の基礎を作った、とされている、ミラー・ハギンス監督の像。
右がベーブルース、左にルー・ゲーリッグ。
ハギンスは1929年に亡くなり、その功労を記念した像を、の構想がまとまった
のがモニュメントパーク構築の始まりです。ハギンスが中央に置かれているのも
そのためです。
ルースはそのバットでこの球場ができた男、と言われています。
ゲーリッグは2130試合連続出場を記録した鉄人でしたが、小児麻痺に冒され
この世を去りました。2人こそ、ヤンキース王座の中心なのです。
モニュメント・パーク、と、正式に名乗るようになったのは、1976年4月。現在の
形に整えられました。2年間の長期に渡るヤンキー・スタジアムの大改修工事
が完成したときでした。
了
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