レッドソックス初期の時代に活躍した、ベーブ・ルースの記念品も飾られています。ルースは
左腕投手で活躍、打撃もすでに一流でした。1914年から1918年までに残した成績は
素晴らしく、外野手兼任だった1918年には、11本塁打、1919年には29本塁打して
本塁打王と114打点の打点王。この抜群の男を、ライバルのヤンキースへ売り渡し、
ペナントともサヨナラしたのは、世紀の悲劇でした。
ボストン・ファンには、代々受け継がれる「バンビーノののろい」になったのです。
投手時代のルースと、もう1枚はウォリー・バーガー外野手と並ぶ2枚の写真が飾られて
います。ここを訪れるレッドソックス・ファンは、どんな思いで眺めたでしょうか。
この5階には、ユニホームの展示室があります。ボストンをホームにしていた、ブレーブス
の豪華なグランド・コートが目に付きました。インディアンの派手なかぶりを刺繍した
コートで、背中一面を飾るこのコートは、昔のブレーブスをしのばせます。
ブレーブスは、1952年までボストンにホームを置き、1953年にミルウォーキー、
さらに、アトランタへ移転しました。
6階の壁面にある、写真家・ジム・ダウド氏の野球風景の写真展は、試合以外の
昔のボストンが分かる、ひと味違うアングルの作品です。
2003年6月12日には、このガーデン(当時はフリート・センター)で「トラデショナル・
イベント・デー」が開催され、ボストン4大スポーツの代表選手がつどい、OB、ファン
も参加した集会でした。「ボストンは偉大だ」の大合唱でした。
了
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