ミルウォーキー・ブリュワーズは、開閉式屋根の「ミラー・パーク」がホーム球場です。日本の
企業が建設した屋根はトラブル続き。急な雨にはすぐに閉まらない。太陽光線の照る角度
の関係で、一塁側の芝が痛み、この部分だけ人工芝に張り替える(フィールド・ターフ)、
陽が傾くときには、日陰になって、極めてボールが見にくい、」などのトラブル続き。
ついには損害賠償問題にまで発展。クレーンが倒れる事故で死傷者3人も出るアクシデント
が重なり、オープンは予定より遅れて、2001年4月6日でした。
ミラー・パークはダウンタウンからやや離れてはいますが、不便ではありません。この球場
周辺は、緑が濃く、ウィスコンシン州の自然美を十分楽しめる公園です。
かって、ミルウォーキーでプレーしていた(当時はカウンテイ・スタジアム)ブレーブスの
ヒーロー、ハンク・アーロンの彫像は、正面広場に、バット・スイングするフォームで、
石の台座の上に聳えています。アーロンと左右一対の形で建つのは、ブリュワーズで
MVP、3000本安打も記録、資格1年目、43歳の若さでクーパースタウン野球殿堂入り
した、ロビン・ヨーント像です。
ヨーントはわずか18歳でブリュワーズの正遊撃手デビュー。中心スターで活躍した、地元の
英雄。そのカラー垂れ幕は球場内部の天井から下がり、同期でコンビを組んだ、ポール・
モリター内野手も、背番号「4」は欠番になりました。もう一人、サイヤング賞、MVPを
ダブル受賞した、なまずヒゲで有名な、救援投手、ロリー・フインガースも「34」は欠番に
なりました。
球場外壁には「ウォーク・オブ・フェイム」の展示もあります。花崗岩の土台に顔写真を
はめ込んで飾られています。2001年から選考(地元のメディア100人の委員投票)が
始まり、この年は欠番カルテット、ヨーント、アーロン、モリター、フインガースの4人。
2002年には現コミッショナー、当時のブリュワーズ・オーナーだった、バド・セリグ、
現アストロズ監督、セシル・クーパーの2人。
2003年には、ハリー・ダルトンGM、名アナのボブ・エッカー。2004年にはジム・ガントナー
と、ゴーマン・トーマス。2005年にはハーベイ・キーン、ドン・マネイ。これ以後は、まだ選考
されていません。
試合日には、ダウンタウン中心街「ウイスコンシン・アベニュー」からシャトル・バス「99番」
が運行されます。片道2㌦。帰りはタクシーも正面左手の専用駐車場に待機しており、
10㌦でダウンタウンへ。ミルウォーキーでは足の心配はいりません。
了
コメント