ついに、ドジャースは、1848年から60年間もキャンプを続けて
きたドジャー・タウン、ヴェロ・ビーチを離れます。
ブルックリン時代から、愛して止まない東海岸の小さい町、ヴェロ・ビーチ。
ドジャースは海軍航空隊の基地、兵舎跡を大改修。当時最高の施設に
仕上げました。メイン球場のホルマン・スタジアムを始め、3面の練習
フィールドを建設。さらに、プール、テニスコート、床屋、映画館、ドラグストア
まで拡充。ファンがいつでもなごやかに選手と交流できるキャンプ地でした。
「こんないいふれあいの場はない」とまで賞賛されてきたのですが、
ロサンゼルスからは時差4時間の大陸横断で来なければならず、
ア、ナ両リーグの他の8球団は、すべて時差1時間のアリゾナへ移転
してしまった現在。ドジャースだけが東海岸で孤立して練習することは難しくなりました。
「ファンが応援に来れない悩みを解消する時期に来た」と、ここで育ち、王座を
得たトム・ラソーダ監督は、昨年夏、アリゾナ移転の会見で、
残念そうに話しました。
オマリー一家から引き継いだマッコート・オーナーは、新天地・グレンディール市へ
移転を決意したのもビジネス、なのです。
ラソーダ氏(現オーナー特別顧問)は、11日、主力が中国遠征に行った
留守舞台組の指揮官として、久々のユニホーム姿。現場に臨時復帰しました。
ファンに別れを告げたかった、のでしょうか。
選手は地元の小学校を慰問。子供たちの激励を受けました。
ドジャースは3月いっぱいは「サンキュー・ヴェロ・ビーチ」の感謝イベント
を連日行い、OBらも多数参加する予定です。
了
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