インディアンス殿堂入りした、もう1人の方は、1940年から1050年代
の二塁手。監督も務めた、ジョー・ゴードンさんです。
”フラッシュ”と異名を取るように、輝くパワーあふれる選手、だった
と、言われています。
彼の名前が後世に残るのは、MVPになった選手時代の活躍ではありません。
インディアンス監督だった1960年、タイガースのジミー・ダイクス監督と
「監督交換トレード」の第1号、になった歴史です。何と、史上初の珍事、
でした。
これは、当時のタイガース、ビル・デウィットGMが「どうだい。監督
をお互いに交換したら。チームが上向きになるかもしれないゼ」と、
持ちかけたのが発端、と言われています。
デウィットGMは後日、「あれはからかい半分だった」と、
反省した、という逸話も残っていますが、”トレーダー”の評判だった、
インディアンスのフランク・レーンGMもさる者。
「ヨシ、やってみよう」と、即座にOK。シーズン途中の8月3日に成立。
「私の人生で、これほどの驚きはない」と、ダイクス監督はたまげるショックでした。
チームの不振は、監督を突然交換しても、すぐに、成績は
上がるわけはありません。
ゴードンは1942年、ヤンキース時代に打率・322、103打点を挙げて
MVP。通算253本塁打の強打者。インディアンスへ来ても
ルー・ブードロー遊撃手との併殺コンビは優秀で、1948年の王座にも
大きな力があった、と言われています。
このエピソードは「ベースボール・タイムライン」という大冊の記録年代記
で発見しました。
ゴードンさんは、1978年4月14日、63歳で死去。表彰式は
後日、遺族を招いて行う予定ですが、日時は未定です。
これで、インディアンス殿堂入りは33人。近く「ヘリテージ・パーク」
を取材する予定ですので、詳報は、そのときにお知らせ致します。
了
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