ドジャースはホームページで、ポドレス特集を組み、歴史に残る
左腕の死去を悼んでいますが、現在も元気な当時のメンバーは
「ヤツは信じられないほどの度胸が据わっていた」と、エピソード
を披露しています。
3勝3敗で迎えた最終戦。ロッカーに全員を集めた、当時のウォルター・
オルストン監督(故人)は、先発にポドレスを指名。すると、彼は
即座に立ち上がり「みなさん、1点取って欲しい。そうすれば勝ちます」と、
堂々と宣言した、と言われます。
「驚いたゼ。あのヤンキースに1点で勝てる、とは、だれも信じられなかったが、
ヤツの言う通りになったじゃないか。イヤ、たしたものだった」
と話す、当時のエース、ドン・ニューカム。
クーパースタウン殿堂入りの3番打者、デューク・スナイダー外野手
も「波に載せたら無敵だった。彼の思う流れの通りに行くんだ。
でも、まさか完封とは。すごいことだった」と、公式戦とは一変した左腕のシンの強さに
敬服した、と言います。
6回裏、無死1,2塁のピンチでベラの左翼大飛球を、サンデイ・アモロス左翼手
が好走候補、返球で併殺。野手も一丸でポドレスを助けたのです。
ルームメイトだった、元監督のトム・ラソーダも「彼を悪く言う男はいない。
いいヤツだった。心から信頼できたネ」と、惜しんでいます。
ブルックリンには、1863年創立の「ブルックリン歴史協会」があり、
ドジャースの優勝50周年を記念して「ベースボール・ブルックリン」
展を2005年4月から10月まで同所で開催しました。一時代を築いた
ドジャースを称えた展示です。この歴史協会は、ニューヨークの
地下鉄2,4、5、N、R線のボロー・ホール駅、コート通りに面して
いるPIERREPOINTにあります。大人6㌦の入場料。
図書室には豊富な資料があります。
昔の歴史をたどれば、思わぬドジャースの発見があるかもしれません。
了
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