今でも、忘れられないのは、1997年、インデイアンスと、
マーリンズのワールドシリーズです。
クリーブランドへ移った第3戦。10月21日。雪が降る寒さでした。
気温は零下5度。クリーブランドは、5大湖のひとつ、エリー湖が目の前。
外野からメインスタンドへ、湖を渡る、冷たい風が、まともに、
吹き付けて来るのですから、たまりません。
しばらくは、スタンドに設けられた、臨時記者席で我慢していましたが、
手がかじかんで、スコアブックも付けられず、寒さに耐え兼ねて、
室内へ避難。テレビ観戦に逃げ込みました。
「アメリカまで来て、テレビでは、何のためにやってきたのか」
と、思いましたが、完全冬支度でも、あの風の厳しさには、とても
勝てません。
ところが、驚いたことに、地元のファンは、何と、Tシャツ1枚で
応援しているのです。大声で歓声を挙げる、体格のいい男たちの
勇気には、ほとほと、感心しました。
私の経験した、ワールドシリーズで、雪に見舞われたのは、これが
最初で最後。マイアミへ戻ると、今度は、気温30度。Tシャツでも
熱い夏の陽気。この気極端な温度差は、その後も、ありません。
ワールドシリーズ観戦、取材には、あらゆる気象条件に、対応
できないと、駄目、だと、今思い出しても、ため息のでる、シーズン
でした。今季は、やはり、北部のチームが優勢。暖かい球団は
苦戦。今年も、寒いシリーズを迎える、のではないでしょうか。
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了
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