マーリンズの右腕エース、ジョシュ・ジョンソン投手が、4月19日
の対パイレーツ戦に先発、7回を2安打、無四球。三振9個を
奪い、開幕から3連勝0敗の快進撃です。
昨年も防御率2・23で第1位。今季も、これで1・00。断然の
トップです。いまや「最も打ちにくい投手」と、評判のエースです。
「彼はすごいコントロールの冴えがある。150㌔台の速球
を性格に投げ分けるワザがあり、これに、鋭いカーブを
うまくまぜる。とても打てないだろう。だから、早く得点すれば
もう、勝利は確実さ」と、エドウイン・ジャクソン監督は
自慢のエースです。被打率・112はメジャーNO・1です。
2002年のドラフトで入団。3年目に昇格。さあ、これから
というときの2007年。右ひじ断裂の悲運に見舞われ、
左腕のケンを移植する「トミー・ジョン手術」を受け、
1年間全休したあと、生まれ変わったように、正確な
コントロールを身に付けました。
身長201㌢の巨漢で、剛球を投げ込むだけでは、
と、マイナーのリハビリの間に、反省と研究を重ねた
努力が、実ったようです。
打っても2点タイムリー。「私に2球連続カーブを投げて
きたから、二塁手の頭越えを狙った」と、打席の読みも
十分です。頭文字を取った「J・J」は、マーリンズの代名詞。
この日も観衆は1万1118人の不入り。実際は5000人
くらい、とも言われています。
だが、新球場建設は順調に進み、来春には、
長年待望の下町専用球場が完成します。マーリンズの
ゲーム・ノートの表紙には、その完成予想図が
掲げられています。
今、ナ東地区の2位。首位・フィリーズに0・5差。
J・Jが健在なら、このまま、故障再発がなければ、
2年連続の防御率1位は確実。3度目のポスト・シーズン
も夢ではありません。
了