レイズの2番、ジョニー・デーモン外野手(DH)は、16日
のツインズ戦、9回裏、右翼へサヨナラ安打。チーム
の5連勝の主役です。
開幕から沈黙、6連敗、1勝もできなかったレイズは、
にわかに開眼。ようやく、昨年の地区王者にふさわしい姿に
戻ってきました。
デーモンは、この5試合連続決勝打、の離れ業。これは、
2002年、エンゼルスのトロイ・グラス内野手(5月8日
から14日)以来、MLB9年ぶりの快挙です。
14日は、逆転サヨナラ2ランしましたが、これで、5チーム
でサヨナラ・アーチは、MLB史上初めての、歴史的偉業です。
この日の安打で通算2583安打。”ミスター・カブス”と
いわれた、アーニー・バンクス遊撃手と並び、歴代81位タイ記録です。
79位のレジー・ジャクソンは2584安打、78位の
フリオ・フランクは2586安打。この2人を抜くのも
時間の問題です。
「開幕当初、まるでタイミングが合わず、ヒットも出な
かったが、今は、チームの雰囲気がすごくいい。
クラブハウスはパーフェクト。だから、オレも若手に
教え、協力してやれる。自然にバットも振れだした。
その勢いで試合も決められる。こういうムードを求めていた。
ついに、みんな、一丸になれた」。
その言葉は喜びにあふれています。
なかなか、所属が決まらないまま、ようやく、レイズから口がかかった
とき、だれも「客寄せパンダ」と、皮肉りました。
だが、「オレはまだ過去の人ではないゾ」と、
大ベテランは証明しているのです。
最近「オレの夢は殿堂入りする実績を残して
引退したい」と、もらしましたが、冗談か、と思って
みましたが、このデータを見れば、「不可能では
ないな」と、分かります。
もう37歳。3000本安打は、無理かもしれませんが、
デーモンも2回、ワールド・シリーズ優勝の指輪を持ち、
クーパースタウン入りの立派な成績があります。
どん底にいたレイズを目覚めさせたデーモン。
これからア東地区の激戦は楽しみです。
了
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