この室内の「レジェンド・フィールド」9人の銅像を回ると、
カンザスシテイ・モナークスの昔のロッカーも置かれ、黒人野球の
歴史が分かります。
この博物館自慢のコレクションは、1947年、大リーグ黒人初
登場のジャッキー・ロビンソンから1959年代に活躍した、黒人
選手の野球カードが全部そろっていることです。今では、とても手に
入らないような珍品ばかりです。さらに、各種のユニホーム、ペナント、
プログラム、スコアカードも展示しています。
オニール氏は、生前「ここに図書室、写真ライブラリーも作りたい。
全国の愛好家、収集家にも呼びかけている」と、話していましたが、
夢が実現しないまま、亡くなられたのは残念です。
私は「黒人ボール」の貴重な写真集2冊を求めてきましたが
(1冊9・99㌦)丁寧な説明が付いており、参考になりました。
この博物館に近い51番通りに「サッチェル・ペイジ記念スタジアム」
があります。500席がある立派な野球場でしたが、老朽化が激しく、
痛んでいるのが気になります。維持管理の州政府に予算がなく、
このままでは、全く使用に耐えない、日が来るのではないか、と
心配です。
場内にはショップもあり、黒人関係のグッズを販売しています。
18番通りを東西に走る路線バスは、博物館前に停車。1時間
に何本もないのですが、徒歩では、人通りがないので危険です。
バスは片道1㌦。入館料は大人6㌦。子供2㌦。月曜日は休み。
午前10時から午後4時30分まで。ダウンタウンからはタクシー
でもすぐです。
博物館のホームページはwww.negroleagues.museum.com
なお、黒人野球の資料は佐山和夫氏の著書「黒きやさしきジャンアンツ」
(ベースボールマガジン社、1986年刊行)「野球から見たアメリカ」
(丸善ライブラリー、1997年刊行)「黒人野球のヒーローたち」
(中公新書、1994年刊行)がデータ満載の立派な本、と、推奨
します。その詳細な研究には大変教えられることが多く、日本の
誇りに思います。
了