全米野球記者協会員の投票による、クーパースタウン野球殿堂入り
の結果は、9日発表され、レッズのバリー・ラーキン遊撃手(47)が
規定の75%(投票数573、430票以上)をクリア、ただ1人
当選しました。
ラーキンはレッズ一筋に19年間プレー、通算打率・295、
2340安打、本塁打198、960打点、1329得点の
記録を残した、攻守走兼備の遊撃手。
1990年、アスレチックスを4戦スィープしたワールド・シリーズ優勝
では、打率・353で優勝に貢献しました。
前年より24・3%もの得票が増えました。これは、1948年
のハーブ・ペノック投手以来の大幅増加、歴史的な
当選です。
ラーキンのように、「チーム一筋」という選手は、FAでさっさ
と移籍してしまう選手が少なくない現代、実に貴重な存在です。
レッズでも3人目。最近ではジョニー・ベンチ捕手がそうでした。
これで、殿堂入りは297人。遊撃手は24人目です。
今季の初顔では、ヤンキースのバーニー・ウィリアムス外野手
でも55票(9・6%)しか得票できず、来年も残りますが、
他の12人の新候補はすべて落選。投票資格を失いました。
あの薬物疑惑のマーク・マグワイアは112票
(19・%)。毎年、全く票は伸びません。
「初めて候補になったときは、夢の世界、と思っていた。それが
3年目でこんなに支持されるとは、言葉もない。私は
いつもチームのためになるには、どうしたら勝利に貢献
できるか、と考えてやってきた。野球人生で一番大事
なのは謙虚さだった」。
このコメントを聞くと、「これならだれにも好かれるな」と、感じ
ました。
表彰式は7月22日、ベテランズ委員会投票で選ばれた
故ロン・サントとともに、クーパースタウンのクラーク・ハッチ・センター
で午後式典が行われます。
レッズの帽子をかぶる、さっそうとしたラーキンの晴れ姿を
見たいですね。いまは、ESPNの解説者です。
了