新スタジアム計画が宙に浮いたままだった、アスレチックスに、地元のオークランド市
が「土地を提供したい。候補地は3カ所ある」と、ロン・デルマ市長が明らかにしました。
これは、フリーモント市への移転、シスコ・フィールドに新球場を建設する、と発表
したものの、地域住民の理解を得られず、ストップしたままのアスレチックスには
ようやく、地元が乗り出してくれたのは朗報ですが、アスレチックスの広報担当副会長、
ケン・プライズ氏は「この問題は、コミッショナーと、新球場コミッティーに解決
を任せており、こちらから、コメントはできない」と、やや冷めた感じの対応です。
「我々が今春、散々苦労していたときは、傍観していたのに、何だ」
という反応とも受け取れます。
候補地は,オークランド市の港湾地区、ジャック・ロンドン・スクエア一帯で、
この地区は倉庫群が多く、空き地も多いので、建設しようと行動すれば、
すぐにもできそうな場所です。
港湾地区はシーフッドのレストランもあるのですが、最近は閑散としており、
町の活性化のために、市は再開発を兼ねて本腰を入れた、とも理解
できます。
「新球場の経済効果は大きい。企業誘致も可能だし、新たな雇用も生まれる。
市にも、アスレチックスにも相互利益は必ずある」と、市長は力説しています。
これには市民団体「レッツゴー!オークランド!」の”アスレチックスを残せ運動”
に背中を押されて形で、今度こそ、誕生するかどうか、注目されます。
NFLと、現在のオークランド・コロシアムで同居。肩身の狭い、思いを
しているアスレチックスには、「何とか成功して欲しい」と、願っているはず。
3万人から3万4000人収容の野球専用スタジアムですが、いつ、
日の目を見るのか、分かりません。
果たして、成否はいかが。
了