インディアナポリス市で始まったウィンター・ミーテイング初日、ベテランズ選考委員会
は、2人を今年度のクーパースタウン入りに選びました。
メジャーのメイン会場、ダウンタウンのマリオット・ホテル会見場で発表されたもので、
監督・審判部門(16人の委員投票、75%、12票以上の得票)では、監督部門では
ホワイテイ・ハーゾク氏(カージナルス、ロイヤルズで指揮。カージナルスで1982年
優勝)審判では、31シーズン務めたダグ・ハーベイ氏が選ばれました。
当選を聞いて、インディアナポリスに駆けつけたハーゾク氏は
「苦労も多い監督の仕事だが、私を再三退場処分にした、ダグ、と一緒になるとは」と、
ジョーク発言。
「私は、かみたばこをやり過ぎてのどのガンにやられた。よく今日まで生き延びた。
オレ以上に、ホワイテイを退場処分にしたアンパイアもいるんじゃないかい」と、応酬。
なごやかな会見でした。
ハーゾク氏は14票、ハーベイ審判は15票で当選しました。
しかし、エキゼクティブ、パイオニア、オーナー部門(委員12人、9票以上)
では当選ゼロ。ジョン・フェッツアー氏(オーナー)の8票が最高(1票差で無念)
で、あとの候補者は票が散り、選手会の創立者、労使紛争解決に努力し、
選手の地位向上に働いたマービン・ミラー氏は7票で2票不足でした。
「これまで選ばれなかった選手部門」の投票は来年です。
ベテランズ委員会は常に意見が分かれ、委員それぞれ、独自の主張があるので
全員一致にはならない年が多く(2年ごとの開催)毎年惜敗の候補者が
出るのです。
全米野球記者会投票の不足を補う形で発足したベテランズ委員会。
「もっと功労者を入れて欲しい」という声も聞くのですが、こればかりは、
何ともならないようです。
了
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