ブルックリン時代のドジャース左腕投手、ジョニー・ポドレスが
1月13日、ニューヨークの故郷、クィーンズベリーの病院で
亡くなりました。享年75歳。心臓、腎臓をわずらい、闘病生活のあと
でした。
昨年4月、このブログのクーパースタウン紹介のページで、少し
触れていますが、ポドレスの銅像がクーパースタウン中庭に
あるのです。ロイ・キャンパネラ捕手とのバッテリーで、1955年、
ワールドシリーズの第7戦、2-0で完封勝利したとき、投げ
終わった瞬間のフォロースルーのポーズを再現した作品です。
メインホールの通路と、図書館の間の広場。石畳が真っ直ぐに
敷かれ、受けるキャンパネラとの緊迫した感じが受け取れます。
ドジャースは当時、ナ・リーグで無敵の存在でしたが、どうしても
ヤンキースに勝てず5連敗。シリーズ挑戦8回目の初王座。ヤンキース
に痛い目に遭わされ続けてきた、ブルックリンの下町ファンは、狂喜乱舞。
その日、10月4日は、徹夜で騒いでいた、と言われています。
ドジャースの勝利50周年を記念した銅像で、すでに風化し、黒光り
した像は、説明文も読めないほどでした。しかし、この空間を埋める
迫力ある存在だ、と思います。
ドジャースは、この年もヤンキースに開幕2連敗。「またも駄目か!」と、
ファンががっくりしていたとき、第3戦で連敗を食い止めたのがポドレス。
その日、9月30日は、彼の23歳の誕生日でした。
まさに、ドジャース救世主のポドレス、でした。
2完投、2勝利。シリーズのMVPに輝いたのですが、そのシーズンは
2度も故障。シーズン成績は9勝10敗。だれも、ヤンキースを倒せる
投手になるとは、思ってもいませんでした。
ニューヨーク州郊外、隣のバーモント州境に近い小さな町、ウィザビーの
生まれ。子供のころからドジャース・ファンだったポドレスは、
高校卒業で契約したときは「天にも昇る興奮だった」と言われています。
了