デラウェア・スポーツ博物館は、27種目、240人もの
スポーツ界の人物が殿堂入りしています。
ここの看板は、ジュデイ・ジョンソン三塁手。
フローリ・スタジアム正面入り口に、その銅像が置
かれており、館内には、中央の一番いい場所に
「ジュデイ・ジョンソンとの会話」のガラス展示があります。
ジュデイは、黒人リーグ伝説の名三塁手。1975年に、
クーパースタウンの野球殿堂入りしているスター選手です。
ひざに両手をついて、前かがみに構えているポーズの
銅像下の石の土台には「私は、いつも野球を楽しんだ。
心に太陽を、ナインと楽しみを」という、ジュデイの明言が、
彫り込まれています。
館内の展示は、黒人少年が、ジュデイに野球の質問を
し、ジュデイが応える、演出がされ、音声が流れています。
ジュデイは、1989年6月15日、このウィルミントンで亡くなり
ました。90歳の高齢でした。最後まで元気だったそうです。
いわば、この田園都市の、語り継ぐスターでしょうか。
この球場の正面上段には「ジュデイ・ジョンソン・フィールド」
と命名されているのを見ても、その存在の大きさが分かります。
小柄な体で、首位打者も取り、1929年には、打率
・416の高打率を残しています。
デラウェア州の草野球育ち。少年に優しく語りかけている
その声を聞くと、当時は、みんなに親しまれた存在に
違いありません。
リバーワーク沿いのレストランで休んでいると、
目の前を流れる、クリスティナ川(デラウェア川の支流)
を、観光客をいっぱい乗せた大きな海賊船が行きました。
ところが、川の途中に、大きな橋が2つあります。
「どうするのか」と、見ていると、2つとも、中央から高々と
跳ね上がり、船を楽に通しました。
これを見ても、このウィルミントンは、観光に、
いかに、力を入れているか、が良く分かりました。
了