ファーゴ市には、もう1人、偉大な記録を残した
盗塁王、モーリー・ウィルス遊撃手の博物館があり
ます。ファーゴのへクター国際空港に近い、
北ファーゴの野球場「ニューマン・アウトドア・フィールド」
の地下に作られた、個人博物館です。
ウィルスは、ファーゴとは、何も関係はない、
のですが、地元のプロチーム「ファーゴ・
モアヘッド・レッドホークス」誕生のとき、ウィルス
が支援、協力したのがきっかけ。地元の
オーナー企業が「彼の功績を伝える記念館
を作りたい」と企画。ファーゴ、モアヘッドの
両市も協力。2001年6月2日にオープン
しました。
実は、タイ・カッブの不滅、と言われた、1シーズン
96盗塁を破る、史上初の104盗塁を記録した、
ウイルスも、未だに、クーパースタウンの野球
殿堂入り、をしていない、のです。ウィルス後援会は、
800人余の署名を集めて後押し、しましたが、
落選の連続。
「それならば」と、この博物館を、オープンさせた
いきさつがあります。
ロジャー・マリス外野手が、ルースの年間最多本塁打
記録を破ったのは、1961年。ウィルスが新記録
を作り、全米に”ゴー、ゴー・モーリー”のセンセーションを
起こしたのは、その翌年、1962年。
全米の注目を集めた2人の英雄が、このファーゴ
にそろう、とは、何とも、不思議なエンでは、ありませんか。
(了)
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