松原 明の大リーグ

マーリンズ新球場の工事公開

来年の開幕へ、マイアミ・マーリンズのダウンタウン新球場は

完成を急いでいますが、内部工事の進行状況を、13日、

地元記者に公開。その記者が撮影した模様がホームページ

に公開されています。

すでに９０％の工事は完成。４月のオープンへ順調に進んでいます。

焦点の開閉式屋根の工事はまだ未完成ですが、工事の

遅れはなく、ＯＫだそうです。

「水族館はないの？」という質問もあったようですが、

それはないでしょう。

クラブハウスも広く、十分よとりがある設計です。

センター外部の外野席は左右の階段で上へ上がるよう

です。面白いのは、室内打撃練習場。ファンが練習を見れる

ような、観戦通路を設けているのです。

普通、室内練習場は、一切公開していないので、

マーリンズは異例のファン・サービスです。

3万人をやや上回る規模の小さい野球場なので、場内の

あらゆる角度から身近に眺められるのがいいですね。

もう、椅子も設置され、スタンドの傾斜角度も緩やか。

急傾斜ではないので、ファンには観戦にいいのではないでしょうか。

マーリンズのホームページには、詳細な情報が載っています。

早く完成、の声を聞きたいものです。

了

ツインズのファン・フェスタ、マウアー婚約

ア中地区の最下位に沈んだツインズは、再スタートをファンに

伝える「ファン・フェスタ」を、２０１２年1月２７日から3日間、開催

します。会場は2年前までホームだったメトロ・ドーム。新装なった

室内で盛大に行います。

今季の不振をファンに謝罪し、ニュールックを披露するイベントです。

サイン会、記念撮影、グッズ販売、スキル実演など盛りだくさんです。

サイン会には、現役、OB選手ら６０人も交代で出演。

この3日間の場内売り上げは、すべてツインズ・コミュニテイ基金へ

寄付します。これまでの通算基金は４２０万㌦（約3億２３００万円）

にも達する、と、言われています。

現役のハイライトは、ジョー・マウアー捕手。怪我続きで不振の年

でしたが、「高校時代の親友と婚約しました」と、おめでたが

13日、明らかになりました。地元ミネアポリスの看護師の女性。

1年半前から親密な交際へ、と発展したようです。

このファン・フェスタではきっと注目を浴びるでしょう。

ロン・ガーデンハイヤー監督以下、ナインは総出演。

ＯＢもブライルベン、モリターら殿堂入りのスターを

始め、総動員です。

悪夢をぬぐい去るか、ツインズ。この時期のミネソタは

大雪の季節です。ファンがどのくらい集まるでしょうか。

前売り９㌦、当日売り１５㌦。もうホームページでは募集

を始めています。

了

ハリソン・フォードが野球映画主演

CBSスポーツラインは、12月１３日、ホームページで

映画俳優・ハリソン・フォードさんがジャッキー・ロビンソンを発掘し、

黒人選手のメジャーへの道を開いたＧＭ、ブランチ・リッキー

を描く映画制作に乗り出す、と伝えました。

ハリソンさんは今年６９歳。アメリカ映画史の中で１００人の

トップ俳優に挙げられる大スター。俳優だけでなく、プロデューサーも

兼ねる大物です。

最近の野球映画ではブラッド・ピットが主演した「マネー・ボール」

が日本でもヒットしましたが、ハリソンさんが、どのように昔の歴史を

演じるのか、楽しみです。

まだ、脚本も未完成。２０１３年の開幕に間に合わせる予定ですが、

タイトルはジャッキーの欠番背番号「４２」と、決まっているだけです。

脚本・制作はブライアン・ヘルグランド氏。同氏の父はニューヨーク・

ブルックリン育ち、ドジャースのファンだった、のです。

ハリソンさんの野球映画の次のテーマは、カブス入りし、100年余の長い

空白のワールドシリーズに夢を掛ける、カブス新会長、

テオ・エプスタイン氏を主役に作る、とも言われています。

ハリソンさんは昔からの熱烈なカブス・ファン。

カブスのこの不振続きは我慢ができないでしょう。

ブランチ・リッキーの映画は、その足場ではないでしょうか。

了

 

ブリュワーズ、再編成へ必死

フイルダーがＦＡ流失、ブラウンの薬物使用疑惑の重大ピンチに、

３、4番を失うブリュワーズは立て直しに必死です。

12月12日、カブスＦＡの強打者、アラミス・ラミレス三塁手を獲得。これで、

クリンアップの1人は何とか埋まります。

ラミレスはカブスの3番打者。２０１１年は１４９試合に出場、

打率・３０６、２６本塁打、９３打点。ミラー・パークでも強く

「ここは好きな球場」と、誘いにＯＫしました。

3年契約、4年目はオプション。すでに３３歳のベテラン、

これが最後の働き場所です。ただし、例年スロー・スターター。

これが気になるラミレスです。

カブスは１６００万円のオプション更新で契約延長を望みましたが

ラミレスは蹴り、ＦＡを選択。ライバル・チームへ動いたのです。

これで、今季まで三塁手だった、ケイシー・マギヒ三塁手は

いらなくなり、パイレーツへ放出、３１歳のセットアッパー、

ホセ・ヴィラス投手と交換しました。

マギヒは昨年は２３本塁打、１０４打点を挙げた強打者でしたが、

4番のフィルダーを敬遠、いつも勝負を挑まれる今季は、プレッシャーで

全く打てず、別人のようなスランプの1年だったのも、

ブリュワーズが見限った理由の一つです。

しかし、ラミレスを入れても、カブスはフィルダー獲得に

全力を入れる情報もあり、地区連覇は大変なブリュワーズです。

中継ぎの斎藤隆投手もダイヤモンドバックスへ。

このオフの補強作戦はこれからです。

了

どうするブラウン

ブラウンの検査は異常なほど高い数値の陽性だった、と

ネットで報じられています。インサムリー（発狂するような、突飛な）

という形容詞が使われるほど、まさか、の陽性結果だったようです。

これまで異議申し立てした１３選手は、すべて潔白のアピールは

通らず、却下されている、と言われています。

クリーンで通してきたブラウンが、初めてぶつかる人生最大の危機。

かってシューレス・ジョー・ジャクソンがブラックソックス事件に関与した、

とされたとき、ある少年が「ウソだと言ってよ、ジョー！」と、叫んだ、というエピソード

が伝えられていますが、今や「ウソだと言ってよ、ライアン！」と

言いたいところですが、さて、沈黙しているブラウンが、ファンに

どう申し開きをするのでしょうか。

1月にはファン・フェストも開催されます。謝罪するのか、あくまで

潔白で貫くのか、見守りたいものです。

球団は１５年間もの最長契約をしています。

全米野球記者会は「過去にも受賞後の薬物検査の結果

が分かった選手（Ａロド）がいたが、取り消しはしなかった。

今回も同じ」と、幹事はコメントしていますが、

ブラウンは受賞直後の事件。こんなことは初めてです。

もしクロなら、すべて裏切ることになります。重大な背信行為

ではありませんか。あれだけの才能を持ち、素晴らしい攻守走

を見せたのに、何故、魔が差したのでしょうか。

だれも「ウソだ、と言ってよ」の心境です。悪い結論は

見たくないのです。

了

ウラウン！お前もか

今年のナ・リーグＭＶＰ、ブリュワーズのライアン・ブラウン外野手が

ポスト・シーズン中の尿検査で、テストステロン（筋肉増強剤効果がある）

が検出され、彼の体内で作られたものではない、と、判定された、

ニューズは驚きましたね。

バド・セリグ・コミッショナーは「彼はこの９年間、クリーンだった選手の

1人」と、薬物使用禁止キャンペーンのモデルにも挙げていた選手です。

今季は大活躍。ブリュワーズの地区優勝に貢献、あと一歩で

ワールド・シリーズを目指す牽引車でした。

ミルウォーキーのミラー・パークで、ブリュワーズのＴシャツを着ている

ファンの大半はブラウンの背番号「８」です。人気では同僚のプリンス・

フィルダー一塁手をはるかにしのぐ、好感度ＮＯ・１、ファンのアイドルだった、のです。

それが、「薬物を使用していた」、と、分かれば、地元ファンにとって、こんな

ショックはないでしょう。

本人は直ぐに異議を申したて、2度目の検査は陰性で「私は潔白」

と、代理人を通じてコメントしていますが、まだ、ＭＬＢの裁定は

未定とはいえ、過去、検査で陽性、と判明し、異議を唱えても

処分を回避した選手はいません。

裁定がくだれば、開幕から５０試合出場停止。ただでさえ、

４番フィルダーがＦＡで抜けてしまった今、3番ブラウンも

消えれば、連覇どころか、最下位転落のピンチです。

「あのブラウンが」と、私も潔白を信じたいのですが、

言葉がありません。

了

 

エンゼルス、戸外お披露目会見

2人のＦＡ大物スターを獲得したエンゼルスは、今日１０日、

アナハイム・スタジアムの戸外でオープン会見（ファンを招待）を

午前１１時30分から行うことになりました。

テキサスから戻ったエンゼルスに、「プーホルス、ウィルソンの2人を一目見たい」

ファンの要望が強いため、異例の戸外会見になりました。

正面ホームプレート入り口の「ビッグ・レッド・ハット」広場です。

2選手の他、アルテ・モレノ・オーナー、交渉役のジェリー・ディポトＧＭ、

マイク・ソーシア監督の３役がそろい、現役、ＯＢ選手も多数顔を出す

盛大なイベントです。

注目は大金支出を決断した、オーナーがどのようにＰＲをするのか、

早々と優勝宣言をするのか、ソーシア監督はどう反応するか、です。

シーズン席の予約も殺到、人気は急上昇のエンゼルス。

その熱気は日本にも伝わります。打倒レンジャーズがなるかどうか、

ＭＬＢは会見の模様を全米へナマ中継します。

今、沈黙しているレンジャーズの行動が楽しみです。

了

 

ウィンターミーテイングのラストにビッグ・ヒット

ウインター・ミーテイングは８日、閉幕しましたが、その深夜、

あっと驚くビッグ・ヒットです。

これまで、鳴りを潜めていた感じのエンゼルスが、FAの大物、

アルバート・プーホルス一塁手と、１０年、年俸総額2億５４００万㌦

（約１９５億５８００万円）で、先発左腕のC・Jウイルソン投手と、５年

年俸総額７７５０万㌦（約５９億６７５０万円）の巨額投資でサイン

したのです。

ウイルソンはマリナーズと交渉はまとまり、マイアミへ出発直前に

引き留めて逆転獲得の離れ業。交渉成立は午前2時、と言われて

います。プーホルスはマリナーズと破談になり、カージナルス

残留説が流れたときに起きたハプニングでした。

相次ぐビッグ・サインに、このオフ、GMに就任したばかり

のジェリー・ディポト氏は会見室で質問攻め。

中には、「プーホルスは1月に３２歳、今季は打率も3割

に届かず（・２９９）打点も９９に終わり、明らかにダウン

している。これから１０年とはリスクは大きい」という鋭い質問まで

飛びました。「何故、フィルダーでなく、プーホルスなのか」

の声も。

プーホルスは晩年はDHで、という希望が強かったのも、ナ・リーグに残らなかった

理由のようです。

その上、２００２年以来、王座を逃し続け、大物FAも取れず、失敗続き

のフロントを批判、GMを解任してこの会場にやってきた、アルテ・モレノ

オーナーは「もう我慢できない。２０１２年こそ優勝せよ！」の厳命

を下し、ついに、大金支出をOKした、と伝えられています。

エンゼルスの先発トリオ（Jウイーバー、ダン・ヘレン、エルビン・サンタナ）

はリーグ１、２を争う優秀投手で、ライバルのレンジャーズから

ウィルソンを奪ったのですから「何が何でもレンジャースのＶ３は阻止する」

意気込み、と解釈できます。

会場からは「ついにエンゼルスは”西のヤンキース”になったのか」

という驚きの声も。これで，必勝を背負わされたうマイク・ソーシア監督の

プレッシャーは大変です。レンジャースと西の２強の激戦は

みものです。

了

 

ヤンキース・ジラルデイ監督、中島、ダルビッシュ発言

ウィンター・ミーテイング第3日、この日も大物の動きはなく

先発左腕バーリーがまたもマーリンズ入りぐらいです。

プーホルス一塁手は長期契約を掲げたマーリンズは敗退。結局

カージナルス残留、という説が有力になりました。

ＦＡのオルテーイーズＤＨはレッドソックス残留、Ｋロッド投手も

ブリュワーズ残留、と言う流れです。

どうも、驚くような動きのないまま、８日がフィナーレです。

この日の監督会見の５番目に登場したヤンキースのジョー・ジラルデイ監督は

いきなり、西武・中島裕之遊撃手落札を聞かれ「彼はＷＢＣ、北京五輪

の日本代表、遊撃手、キャプテン、なのは知っているが、タレントが

わがチームに加われば、いいこと。しかし、ウチには遊撃手

（ジターの意味か？）はいるし、まあ、彼のプレーを見てから」と、

あたりさわりのない言葉でした。

また、ダルビッシュ投手も、最後に質問されましたが「何分、彼の

ピッチングを見ていないので」と、入札するかどうかは、つかみ

どころのない返事。今の時点では、それ以外に言いようがないのでしょう。

それにしても、２００６年に阪神の左腕、井川慶投手を入札して全く

役に立たず、「もう日本人はこりごり」と、言っていたはずのヤンキースが、

突如名乗りを挙げた、とは、意外でした。

ヤンキースの入札額は２５０万㌦（約1億９３００万円）と言われて

おり、「このくらいの額なら参加しても損はない」くらいの投資でしょうか。

この日、放送マンの殿堂入りを決める選考委員会が開催され、

元カージナルスの捕手、ＴＶの渋い解説で有名で、

データ分析の大家、テイム・マッカーバーさんが当選しました。

７月２１日、クーパースタウン（ダブルデー球場）

で表彰式典が行われます。

了

イチローの1番は白紙

ウィンター・ミーテイング2日目、監督会見の、トップバッター

で登場した、マリナーズのエリック・ウェッジ監督から、注目の

発言が出ました。

「イチローの1番は２０１２年は白紙。1番ｔ固定されたものではない」。

これまでマリナーズの１１年間、不動の1番打者で、歴代監督は、だれも

手をつけなかった、いわば”聖域”を、見直そう、というのですから、

最下位に落ちた、チームの再建へ、ウェッジ監督の意気込みが伝え

られます。

「勝つために、得点力を増すために、何がベストか、良く考えたい。

彼の1番がいいのか、他の打順がいいのか、このオフは、様々の

構想を練りたい。イチローとは，オフに2回話し合った。彼もチーム

のためになれば、と、私の考えを理解している」。

イチローはすでに帰国。来季へ備え、体力作りのオフを

過ごています。

「私はベンチ入りの２５人をいかに組み合わせるか、

キャンプは重大だ。川崎（ソフトバンク）は入団を希望している、

と聞いたが、戦力のプラスなら歓迎する。イチローからは、

まだ、何も聞いていないが、楽しみだね」。

マリナーズの今季は、チーム打率・２３３（最下位）５５６得点

も大差最下位。首位のレッドソックスは８７５得点。年間３００得点

以上も離れていてはとても勝負にはなりません。

イチローの打順を変えてどうなるのか、もっと、根本的な、

チーム編成の問題を抱えているマリナーズは、

補強が進まなければ、多難なオフだと思うのですが。

まだ、選手補強の朗報はありません。

了

 

 

 

 

 

 

 

はワースト

 

 

 

 

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