シカゴ空港ヒルトン・ホテルで開催されたオーナー会議は、11月19日、2日間
の日程で終了しましたが、今回から新たに参加した、地元カブスの新オーナー、
億万長者のトム・リケッツ会長は、初日のディナーでオーナー全員から暖かく迎え入れられ、
「MLB組織の一員として発展に力を尽くしたい」と、あいさつ。第1歩を踏み出しました。
リケッツ氏はMLBコムのインタビューに答え、重大な発言をしています。
「2011年のキャンプからフロリダ移転を考えている。今のメサを捨てる、という
ことではなく、メサ周辺の再開発も考慮して、慎重に、どちらがベストなのか、
リサーチ中です」。
カブスはアリゾナ・キャンプのパイオニア的存在。
今のメサは1952年から途中の中断を経て、現在は1979年から30年間にもなる
長いキャンプの歴史があります。
しかし、施設は老朽化し、アリゾナ州全体のキャンプ地は、壮大なスポーツ施設が続々と
新設され、どこも最新の設備なのに、メサは取り越された感じです。
メサにハッパを掛け「いつでも移転するゾ」の姿勢を見せた発言なのです。
カブスの予定しているフロリダは、南西海岸の高級リゾート地「ネイプルイズ」。
ここは白砂青松の静かな町で一流ホテルが並び、空港もあり、アクセスは
便利。ネイプルズを取り巻くコリアー郡の広大な土地にスポーツ・キャンプ施設を
新設する計画です。
ここは、レッドソックス、ツインズがキャンプしている「フォート・マイヤーズ」の南。
ヤンキースはその北、タンパに位置し、強力なライバルがひしめく絶好の土地です。
シカゴからアリゾナへ行くよりも、まっすぐに南下してフロリダでやる方が
時間的に短い地理的条件もあります。フロリダの方がアリゾナより強力チームも多く、
フィリーズもヤンキースの対岸、クリアウォーター。腕を磨くにはベターのようです。
2014年にはリグレー・フィールド100年祭。オールスター開催
も予定されています。リケッツ一家は大改革へスタートする、予告発言では
ないでしょうか。
了
目指している