クーパースタウンは「新たにラテン特集展示を常設。5月23日から公開します」
と、メール・ニューズが届きました。
企画したクーパースタウン館長、ジェフ・アイデルソン氏は「アメリカの国技を刺激し、
発展させ、世界へ野球を広めるきっかけを作ったのは、ラテン出身選手の活躍
が大きい。近年計画していた、ラテン特集を常設コーナーに定着させ、多くのファン
に鑑賞して頂きたい」と、明らかにしています。
23日の展示テープカットには、殿堂入りしている、ファン・マリシャル投手(ドミニカ)
と、オランド・セペダ一塁手(プエルトリコ)の2スター(ともにジャイアンツで活躍)
が来場します。
2人を囲んだテーブル討論会(ボイス・オブ・ゲーム)も殿堂内劇場で開催されます。
同夜はプラク・ギャラリー(掲額がズラリ並ぶホール)でレセプションも行われます。
ラテンはさらに、キューバ、ベネズエラ、メキシコ出身選手を含めたもので、
今季のMLB選手の出身国別統計では、ラテン系は全体の29%(外国人選手
では最多)も占めるほど、数多くの選手が進出しています。
ラテン関連書籍も多く出版され、3人の著者が参加する「ドリーミング・イン・ブルー」
の会合もあります。
1973年、飛行機事故で悲劇的な死を遂げたロベルト・クリメンテ外野手
が殿堂入りしたのが、ラテン出身の殿堂入りの扉を開いた第1号です。
展示は1871年に初のラテン選手の使用ボール、クリメンテのジャージー、
マリシャルの帽子、”メキシコのベーブ・ルース”と言われたへクター・エスピノ
のジャージー、などとともに、現役で活躍中のアルバート・プーホルズ一塁手
(カージナルス)デビッド・オルティーズDH(レッドソックス)ヨハン・サンタナ投手
(メッツ)の3大スターのグッズも飾られます。全部の展示は150品にもなります。
全体のイメージは「ビバ・ベースボール!」で統一しました。
このコーナーは、クーパースタウンの新たな名物になりそうです。
了