ヘリテージ・パークの地下(下段室)には、入り口近くにある「悲劇の人、チャップマン」の
大きな銅板画(タブレット)が目を引きます。
彼は、インディアンスで将来を期待された名遊撃手。俊足を武器に盗塁の記録を作り、
活躍していた、1920年8月17日、ニューヨーク・ポロ・グラウンドでの対ヤンキース戦。
メイズ投手の投球を頭部に直撃。昏倒してそのまま帰らぬ人になりました。
突然、去っチャップマンをファンは悲しみ、その悲劇を題材にした作品は、50以上に
もなった、と言われます。
彼を記念したこの銅版画は、昔のホーム、リーグ・パーク(レキシントン街)にありましたが、
インディアンスの移転工事で行方不明になり、ついに発見されて、ここに戻ったのです。
レイモンド・ジョンソン・チャップマン。その名はインディアンス殿堂に永久に残るでしょう。
もう1人、アメリカン・リーグ初の黒人選手で、インディアンスにデビューした、ラリー・
ドビー外野手の黒御影石の記念碑も、同じ入り口に飾られています。
ドビーのオールスター出場を記念して制作され、ボーイズ&ガールズ・クラブの
プレイ・グラウンドのあった記念碑を、ここに移転したものです。
全体のレイアウトは見事で、他の球場の外野展示と比較しても、素晴らしい、と
思いました。
本年度に表彰される、前マリナーズ監督で、インディアンスでもワールドシリーズに
出場した、マイク・ハーグラブさんの表彰額は目下制作中。夏には、盛大な授賞式を
予定されています。インディアンスがいつ、今の不振を抜け出せるか、
期待したい、と思います。
了