松原 明の大リーグ

アラバマ・スポーツ殿堂、その２

アラバマ・スポーツ殿堂入り口には、「チャンピオン」と名付けられた

スポーツ選手銅像が建ち、来館者を迎えてくれます。

１階正面は広い円形の広場。１階は主としてアマ・スポーツ、五輪関係の展示です。

アラバマの英雄は、何といっても、戦前、１９３６年のベルリン五輪陸上で、

１００、２００㍍、４００㍍リレー、走り幅跳び、と４種目の金メダル

を独占した、超特急、ジェシ・オウエンスが輝く存在です。

彼は、アラバマ州ローレンス・カウンテイ出身。一家がクリーブランド

へ移住したとき、靴修理の店で働きながら、高校時代に走る

魅力に熱中し、才能を開花させました。

オウエンスの記念像や、走り幅跳びの写真、疾走する勇姿も

飾られています。「アラバマの偉人」として、第１号に表彰、掲額

されました。

１階ホールには、これらの掲額者が壁にズラリと並んでいますが、

額の下に添えられている説明文には「この人の記念品はショー・ケース

の中にあります」という案内を読んで振り向くと、背後に展示されているのが

解る配置が親切です。

選考委員会は、毎年２月に会合を開き、協議しますが、決まれば

受賞者を招待し、過去の殿堂入りの方々も招いた盛大な祝典を

８月に開きます。

館内には、解説案内をする女性キュレイターが常駐しています。

アバリー・ウィロビーさん。博士号を持つ「２００７年フランク・ハウス賞」を受賞

したベテランです。

１階奧にある４０席の「ブライアント・ジョーダン学生劇場」は、

ビデオ上映、オーデイオ設備の備わる立派な研究施設。

壁面にはアラバマ・スポーツ医学研究の先人たちの肖像画

が掲げられ、学生の研修を見守っています。随時、研究講座も

ここで開催されています。

了

アラバマ・スポーツ殿堂、その１

南部のアラバマ州は野球人の宝庫。多数のメジャー・リーガーが

生まれています。その双璧は、本塁打王、ハンク・アーロン外野手

（ブレーブス）＝モービール市生まれ。ウィリー・メイズ外野手

（ジャイアンツ）＝ウェストフィールド市生まれ、の２人です。ともに、

この「アラバマ・スポーツ殿堂」入り。州最大のヒーローです。

昨年、ナ・リーグの投手３冠王になり、満票でサイヤング賞を受賞した

ジェイク・ピービー投手（パドレス）もアラバマ出身。アーロンと

同じモービールで生まれ育った男。「オレはアラバマ・ボーイ」

と受賞会見で発言、この故郷をこよなく愛している、とＰＲしました。

それほど、野球人にはいい地域なのですネ。

この殿堂は、アラバマ州の中心地、州最大の都市、バーミングハム市

のダウンタウンにあります。「南部のピッツバーグ」と言われるほど

重工業が盛ん。かっては綿畑だった市も、急速に発展、今や、

１００万都市目前。人口９８万４６００人。さらに増え続けるでしょう。

殿堂は「カルチュアル地区」と呼ばれるダウンタンの真ん中。

リチャード・アーリントン・ブルーバード（以前はシビック・センター・ブルーバード）

にあります。隣には「シェラトン・バーミングハム・ホテル」。バーミングハム

国際空港からタクシーで１０分、約１０㌦で到着。とても解りやすい地理です。

正式名称は「州立アラバマ・スポーツ殿堂」。略称「ＡＳＨＯＦ」。

明るい薄茶の外壁も美しい３階建てのビル。

エントランスは天井まで届く高いガラス張り。採光も良く、

「地方都市最大のスポーツ博物館」とまで言われているほどの、

充実した設備、展示です。１階から３階まで、ぎっしりと、アラバマ関係者

のメモラビリアが集められ、本当に見事なものです。

殿堂は１９６７年に創設され、現在の場所に最新ビルが建ったのは

１９９２年２月２２日。バーミングハム市、ジェファーソン郡が共同出資。

アラバマ州の援助で完成しました。

了

クーパースタウンのツアー

クーパースタウンの野球殿堂から、インサイドピッチのメール・レター

が届き、「今夏の殿堂入り表彰式のツアー案内」が明らかになりました。

主催は「スポーツトラベルランド・ツアー社」。殿堂入り式典を見学する３日間

のツアー。いずれも、オルバニー市に宿泊、高速バスで往復する日程で、

式典見学は関係者用の中央椅子席か一般の芝生席、前日の会見にも出席できます。

これなら「どこに泊まればいいか？」と、頭を悩ますこともなく安心

して参加できます。

式典は７月２７日の日曜日午後。クラーク・スポーツセンターの芝生広場

で行われます。文字通り、人また人で埋め尽くされる満員の盛況なので、

足の便がないと、個人ツアーでは、迷子になってしまい、タクシーもなく、大変

です。もし、式典参加をご希望なら、このツアーはお勧めできます。

この時期、クーパースタウンには、全くホテル、イン、モーテルはない、

といっていいほど宿舎はリピーター、常連で１年前からふさがり、空室はない、のです。

「行けば何とかなるさ」と、甘く見ていた私は、連日、苦難の連続でした。

オルバニー路線なら高速道路で１時間で到着します。ニューヨーク

のポート・オーソリテイ・バス・ターミナルよりは、はるかに便利で早い。

オルバニーのホテルはマリオット、ホリデイイン、デズモンドの

３つ。あとヴェローナもあります。料金は３日間（朝食付き）

１人９２５㌦（約１０万２０００円＝ホリデイイン）１０７５㌦（約１１万８０００円＝

他の２つ）。芝生の立ち見席で我慢するなら約２００㌦安くなります。

式典後、ボストン、ニューヨークで公式戦観戦追加のツアーもあります。

これは１４９５㌦以上（約１６万５０００円）になります。

同社のホームページwww.sportstravellandtours.com/へアクセスして下さい。

料金にはクーパースタウン見学料金も含まれています。

クーパースタウンでも「会員は５％引き」のツアーを募集中。

これも殿堂のホームページwww.baseballhalloffame/org/で分かります。

今夏は、投票で当選したゴセジ投手の他、ベテランズ委員会選考では、

元コミッショイナー、ボウイ・クーン、元監督ビル・サウスワース、ディック・

ウィリアムス、元オーナー、ウォルター・オマリー、バーニー・ドレフュスの５氏

も同時に表彰されます。さらに、記者、放送からも各１人受賞しました。

きっと盛大な式典になると思います。

了

へ。

上院議員の球場、トロイ

マイナー・リーグ・オールスター・ゲーム最後の紹介は、

ニューヨーク州トロイ市の「ジョゼフ・Ｌ・ブルーノ・スタジアム」です。

１Ａニューヨーク・ペンシルバニア・リーグの球宴は、リーグ４回目の開催

で初めてトロイで、８月１９日に行われます。

球場名には、ニューヨーク州選出の共和党院内総務、ブルーノ上院議員

の名前が付いています。この野球場が、２００２年の完成へ、経済界へ呼びかけた

同議員の多大の協力がなければできなかった、からです。

議員名はワシントンのケネデイ・スタジアムと同じネイミングです。

ブルノ議員は７８歳。１９９５年から６回連続当選、１２年間、ニューヨーク州の

経済発展に尽力した実力者。長い間野球が空白だったトロイ市

の野球場再建に力を貸した人です。

ブルーノ球場は収容４７００人、総工費１４００万㌦（約１５億４０００万円）

を掛けて竣工。地方の活性化に大きな力になりました。

新設球場の外壁面は、普通、赤煉瓦ですが、ここはライト・ブラウン。

しゃれていますネ。この地区にある「ハドソン・バレー・コミュニテイ・カレジ」の敷地内に

建てられ、他のスポーツ・コートも併設され、大学も使用しています。

外野の芝生席はピクニック・ゾーン。「家族みんなで楽しんで下さい」

がここのスローガン。球場には”ザ・ジョー”の別名が付いています。

トロイ市はオルバニー市の近くで、クーパースタウンへも遠くは

ありません。製鉄の中心地。自動車、精密機械、紙の生産地です。

球場の観客動員は年々増加の一途。２００４年から４年連続更新。

２００４年には、年間１１万４９７人だったのが、昨年は１３万６８０９人。

この企業努力は評価できるでしょう。昨年は８試合も売り切れ。

１４試合は４０００人の大入り。ブルノ議員は「ここで初めてオールスター・ゲーム

が開催されるのは、地方ファンに大きな力になる。ワールド・クラスの

球場を広くＰＲ出来るチャンスです」と、開催に喜んだようです。

８月１８日から３日間がオールスター・イベント。球団は他の試合

とのミニパックを３９㌦から４７㌦（約４３００円から５２００円）で

前売り中です。

了

創立２００周年のグリーンズボロ、その３

１Ａサウス・アトランティック・リーグのホームページには

「ＳＡＬ殿堂」の紹介ページがあります。どこに殿堂があるのか、

どこにも案内はないので、殿堂入り表彰だけで済ませ、

掲額されていない、のかもしれません。

リーグの歴史が古いだけに、表彰されている方は、メジャーで活躍した

有名人も多数発見できます。すべてこのリーグでプレーした卒業生か、フロント、

審判、メデイア、放送マンら関係者が多彩おられます。

殿堂表彰は１９９４年から開始され、ホームページの第１号に

あるのは、最多本塁打王だったハンク・アーロン外野手（ジャクソンビルでプレー）。

ツインズの本塁打王で有名なハーマン・キルブルー内野手（シャーロッテ）。

ヤンキースの選手、コーチだったドン・マッティングレー一塁手（グリーンズボロ）。

リーグ創設者のジョン・モス会長、最多三振奪取王のノーラン・ライアン投手

（グリーンビル）。両リーグ優勝のスパーキー・アンダーソン監督（アシュビル）。

タイ・カッブ外野手も、このリーグ初代のオーガスタに在籍しました。

ドジャースの名将、ウォルター・オルストン監督も、青年時代は、コロンバス

の一塁手でした。

おなじくトム・ラソーダ監督も、マイナーの初期は、グリーンビルの左腕投手。

ナックルを武器にクーパースタウン殿堂入りしたホイト・ウィルヘルム投手と

フィル・ニークロ投手はともにジャクソンビル出身です。

リーグは毎年、オールスター開催都市で盛大に表彰式、式典を行い、

試合出場選手が全員町をパレード、試合を迎えるお祭り行事で祝います。

今季は誰が殿堂入りするのか、どんな式典になるのか、まだ分かりませんが、

詳しい要項発表を待っています。

了

市創立２００周年のグリーンズボロ、その２

グラスホッパーズは、その見事な組織運営を評価され、

３年連続、サウス・アトランティック・リーグの「クラブ・メリット賞」を受賞。

毎年観客動員増加に努力し、ファンを拡大した功績を称え、２００７年

１０月１８日、表彰式が行われました。

そればかりか、ダン・ムーア会長は、３年連続で「リーグ・ベストＧＭ賞」も受賞。

年間４０万人動員のマイナー記録を作り、市民に常に声を掛け、観戦

しやすい環境作りの手腕を認められました。

さらに、アトランティック・リーグの「ベスト女性フロント賞」に、キャテイ・ダンネミラー

さんも受賞。同時に表彰を受けました。

キャテイさんは、インディアンスを始め、メジャー・フロントの経験があり、

アクロン大学でビジネス・コミュニケーションを専攻、卒業後にプロ野球

のマーケティングに参加、このグリーンズボロは就任２年目ですが、その

目覚ましい活躍は、男性をしのぐ、とも言われています。

こういう優秀なフロントの活動する、グラスホッパーズは、きっと

楽しいクラブに違いありません。

サウス・アトランティック・リーグのオールスターは、これで、４９回目

になる長い歴史と伝統があります。グリーンズボロ市は、作家・オー・

ヘンリーの生誕地。球場から３ブロック東にある「歴史博物館」には、

ヘンリーの資料が多数収蔵されており、自由に見学できます。

市のビジターズ・ビューローは歴史博物館すぐそばのＳグリーン通りあります。

毎日オープン。宿泊予約など、市の案内をしてくれます。

市内はホテル、イン、モテルが多数あるので、球場へも楽に行けます。

球場は４０８　ＢＥＬＬＥＭＥＡＤＥ通り。ダウンタウンの中心街。

球宴の詳細は発表されていませんが、見て楽しい演出をして

くれることでしょう。

了

市創立２００周年のグリーンズボロ、その１

１Ａサウス・アトランティック・リーグのオールスター・ゲームは、

６月１７日、ノースカロライナ州グリーンズボロ市の「ニューブリッジ・バンク・

パーク」で開催されます。ダウンタウンの中心にある便利さが自慢です。

グリーンズボロ市は人口２３万７３１６人。今年が市創立２００周年の

歴史が古い町。年内いっぱいは「バイ・センチニアル」の記念行事が行われますが、

その一環が、このオールスター・ゲームです。

同州の北中部に位置する経済の中心地です。ウィンストン・サーレム市と、

トライアングルの形で連携。この３市の中間には、ピードモント国際空港があり、

シカゴ・オヘア空港からは約２時間で到着。他の大都市へも飛んでいます。

グリーズボロ市のマイナー野球は、１９０２年に誕生しました。

実に１００年余の歴史があるのです。

この間、何回も中断しましたが、その都度再建し、この土地に野球が根付いて

いるのです。市民の情熱の後押しは素晴らしいではありませんか。

この間、提携したメジャー・チームは変転しましたが、現在は、マーリンス

所属。ヤンキースと提携した時代は、ドン・マッチングレー一塁手、

デレク・ジター遊撃手らのスーパー・スターも、グリーンズボロから

巣立っています。

再加盟したときは、ウォー・メモリアル・スタジアム。さらに、ダウンタウンに

新設された「ファースト・ホライゾン・パーク」に移転したのが、２００４年

４月３日。この球場は、２００７年１１月に地元銀行「ニューブリッジ」と

命名権スポンサーの１０年契約、今の姿になったものです。

２００４年１０月には、当初の名前「バッツ」から、地元に数多く生息

している”バッタ”（グラスホッパー）に改名。帽子を被るバッタが

大きなＧの字から顔を出す可愛いロゴをデザインしました。

リーグは毎年４月３日に開幕、９月１日終了。年間ホームゲーム７０試合。

球場には「ロータリー・プレー・パーク」が一塁側に設けられ、

「家族で遊べる野球場」と、親しまれています。

収容７４９９人。年間の平均の入りは２６００人です。

了

最新設備のミドランド

１Ａオールスター・ゲームの開催されるミドランド市はミシガン州中部の町。

ミドウェスト・リーグのスターが集合。６月１７日、ダウ・ダイヤモンド

球場で行われます。ミドランド市は人口４万人の小都市ですが、町は生き生き

としています。

球場名に「ダウ」の冠が着いているように、ここは化学薬品製造全米一

の規模を誇る「ダウ・ケミカル」の本拠。シリコーンで知られる「ダウ・コーニング」

の本社があります。

この野球場は、２００７年４月１３日にオープンしたばかり。市の経済界が

総力で後押し。まさに、出来たてのホヤホヤなのです。

最新設備を完備。カラー電光板はＬＥＤを採用。太陽光パネルの

発電設備があり、場内にはウィフィーの無線ラムが自由に使えるモダンさ。

２００７年は年間３２万４０００人を動員。連日満員続きでした。

ドジャースのマイナーで、伝統あるドジャースのノウハウを受け継ぎ、

ダウンタウンの活性化に一役買い、市民に１Ａ野球は定着しました。

「スモールタウンの魅力をあふれさせたい」が合い言葉です。

この元気の良い野球場は、２００７年度マイナーの「ベスト・パーク賞」

を受賞。さらに、フィールド管理担当者には「ベスト・グラウンド・クルー賞」

も贈られました。

場内のレストランは会合利用者にレンタルされ、市民は試合のない日

も集会に利用しています。

チケットは３月１日から前売り開始。６月１５日から試合日の１７日

までは「オールスター・フェスチバル」。連日ライブ・コンサートを

開き、ホームラン・ダービーは試合前日の１６日。球場前広場

で３日間の「ファン・フェスト」も開催します。

「ＬＯＯＮＳ」はチームのマスコット。ロゴにも使われる、大きな鳴き声

を出す、アヒ鳥、と知られています。調べるほどに楽しくなりますネ。ここは。

ホーム・ページでチェックをして下さい。

町の案内はwww.downtownmidoland.com 。チームのホームページは

www.loons.com です。

了

連日花火のマナティー

フロリダ州リーグ（１Ａ）のオールスター・ゲームは、メルボーン

に近いヴィェラの「ブレバード・カウンテイ・マナティー」のホーム球場、

「スペース・コースト・スタジアム」で、６月１４日（土）に行われます。

すでに前売りは開始。８㌦（約８５０円）で買えます。ホームページ

のwww.manateesbaseball.com で申し込み、当日、ウィルコール・ウィンドー

で受け取る仕組み。収容７２００席の小さい球場で、平均入場者は約１５０４人、

といつも空席が多く、ゆったりと観戦できます。

「チケットは当日でもＯＫ。いつでも観戦できます」、とチームはＰＲしているので

多分、手に入る、と思います。

海の青さが看板の、風光明媚なフロリダ東海岸沿線。ルート９５をメルボーン

から北へ約１５㌔。１９１、または１９５出口で左折。スタジアム・パークウェー

を通り球場前へ。ホーム開催の７０試合は連日花火ショー、コンサート、

イベントをやる、お祭り騒ぎのにぎやかさが売り物。駐車場料金は無料。

このスペース・コースト・スタジアムはリーグに加盟した１９９４年、球場が完成。

１９９６年以来、１２年ぶり、２度目の球宴開催。当初はエクスポズのマイナー

でしたが、ワシントン移転で解消。現在はブリュワーズのマイナー

所属です。

フロリダ州立リーグは東西２地区制度、各６球団。前後半の首位

でプレーオフ、優勝を決めます。毎年４月５日開幕。９月２日閉幕

のシーズン。連日ナイター。日曜日だけデーゲームです。

球団ロゴは海獣マナティーがチームの帽子を被り、バットを持つ

ユーモラスなもの。マナティーは大西洋沿岸の海に住む人気者です。

ケネデイ・スペース・センターの宇宙基地にも近く、海岸へも徒歩

１０分。ホテルは無数にありますが、大手チェーンのヒルトンでも

９９㌦（約１万７００円）から宿泊できます。路線の多いメルボーン空港

もダウンタウンから近く便利です。

この地区の旅行社ホームページ「スペースコースト・コム」

www.space-coast.com/ でホテルの予約は可能です。トライしてみて下さい。

了

ジョニー・ポドレス投手の死、その２

ドジャースはホームページで、ポドレス特集を組み、歴史に残る

左腕の死去を悼んでいますが、現在も元気な当時のメンバーは

「ヤツは信じられないほどの度胸が据わっていた」と、エピソード

を披露しています。

3勝3敗で迎えた最終戦。ロッカーに全員を集めた、当時のウォルター・

オルストン監督（故人）は、先発にポドレスを指名。すると、彼は

即座に立ち上がり「みなさん、1点取って欲しい。そうすれば勝ちます」と、

堂々と宣言した、と言われます。

「驚いたゼ。あのヤンキースに1点で勝てる、とは、だれも信じられなかったが、

ヤツの言う通りになったじゃないか。イヤ、たしたものだった」

と話す、当時のエース、ドン・ニューカム。

クーパースタウン殿堂入りの３番打者、デューク・スナイダー外野手

も「波に載せたら無敵だった。彼の思う流れの通りに行くんだ。

でも、まさか完封とは。すごいことだった」と、公式戦とは一変した左腕のシンの強さに

敬服した、と言います。

６回裏、無死１，２塁のピンチでベラの左翼大飛球を、サンデイ・アモロス左翼手

が好走候補、返球で併殺。野手も一丸でポドレスを助けたのです。

ルームメイトだった、元監督のトム・ラソーダも「彼を悪く言う男はいない。

いいヤツだった。心から信頼できたネ」と、惜しんでいます。

ブルックリンには、１８６３年創立の「ブルックリン歴史協会」があり、

ドジャースの優勝５０周年を記念して「ベースボール・ブルックリン」

展を２００５年４月から１０月まで同所で開催しました。一時代を築いた

ドジャースを称えた展示です。この歴史協会は、ニューヨークの

地下鉄２，４、５、Ｎ、Ｒ線のボロー・ホール駅、コート通りに面して

いるＰＩＥＲＲＥＰＯＩＮＴにあります。大人６㌦の入場料。

図書室には豊富な資料があります。

昔の歴史をたどれば、思わぬドジャースの発見があるかもしれません。

了