マイナー・リーグ・オールスター・ゲーム最後の紹介は、
ニューヨーク州トロイ市の「ジョゼフ・L・ブルーノ・スタジアム」です。
1Aニューヨーク・ペンシルバニア・リーグの球宴は、リーグ4回目の開催
で初めてトロイで、8月19日に行われます。
球場名には、ニューヨーク州選出の共和党院内総務、ブルーノ上院議員
の名前が付いています。この野球場が、2002年の完成へ、経済界へ呼びかけた
同議員の多大の協力がなければできなかった、からです。
議員名はワシントンのケネデイ・スタジアムと同じネイミングです。
ブルノ議員は78歳。1995年から6回連続当選、12年間、ニューヨーク州の
経済発展に尽力した実力者。長い間野球が空白だったトロイ市
の野球場再建に力を貸した人です。
ブルーノ球場は収容4700人、総工費1400万㌦(約15億4000万円)
を掛けて竣工。地方の活性化に大きな力になりました。
新設球場の外壁面は、普通、赤煉瓦ですが、ここはライト・ブラウン。
しゃれていますネ。この地区にある「ハドソン・バレー・コミュニテイ・カレジ」の敷地内に
建てられ、他のスポーツ・コートも併設され、大学も使用しています。
外野の芝生席はピクニック・ゾーン。「家族みんなで楽しんで下さい」
がここのスローガン。球場には”ザ・ジョー”の別名が付いています。
トロイ市はオルバニー市の近くで、クーパースタウンへも遠くは
ありません。製鉄の中心地。自動車、精密機械、紙の生産地です。
球場の観客動員は年々増加の一途。2004年から4年連続更新。
2004年には、年間11万497人だったのが、昨年は13万6809人。
この企業努力は評価できるでしょう。昨年は8試合も売り切れ。
14試合は4000人の大入り。ブルノ議員は「ここで初めてオールスター・ゲーム
が開催されるのは、地方ファンに大きな力になる。ワールド・クラスの
球場を広くPR出来るチャンスです」と、開催に喜んだようです。
8月18日から3日間がオールスター・イベント。球団は他の試合
とのミニパックを39㌦から47㌦(約4300円から5200円)で
前売り中です。
了
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