松原 明の大リーグ

キャンプ・ツアーの案内

アリゾナ、フロリダのキャンプ・ツアーには、専門に開拓している、アメリカ

のツアー会社利用が便利です。

歴史が古く、長年リピーターを集め、キャンプから公式戦、ポスト・シーズン試合

まで運営しており、1人でも申し込めるます。手続きも簡単です。

ジェー・バックレー（ＪＡＹ　ＢＵＣＫＬＥＹ）氏の運営する「ベースボール・ツアー」は、

”記録の神様”、千葉功さんから教えてもらいました。

「ツアーはホテルとセットになっていて、バスで巡回し、ホテルまで送り迎えしてくれるので、

レンタカーを運転しない私には大変便利で助かりました。ファックスで申し込んで、

現地の指定ホテルへ行けば、あとはみんなお任せ。最初に全員集合したとき、

自己紹介させられる（もちろん英語のスピーチ）けど、みんな、気さくな野球愛好家

ばかりです。いい雰囲気で楽しいですよ」と、推薦してくれました。

まだ、２０１０年のツアー原案は届いていませんが、例年、同じコースのはずです。

例えばアリゾナ・ツアーは１０日間、オープン戦８試合、キャンプ地８カ所、

１２チームの観戦ができます。

今年度に新設されたキャンプ地、グッドイヤー、グレンデールを始め、

テンピ、ピオリア、スコッツデール、サープライズなどを回り、ほぼ、

アリゾナでやっている全部のチームが分かります。

ツアー料金は4人家族は１３９５㌦、3人で１４５０㌦、2人は１５９５㌦、1人だと２４９５㌦。

人数が多いほど安くなります。

案内のパンフレットは1月に発送してくれるので、それを見てから申し込む

のがいいでしょう。詳細はホーム・ページ(www.jaybuckley.com )

にアクセスすれば分かります。

もうひとつの「スポーツ・トラベル・ツアー」は、チーム別のツアーで、

こちらは、ホテルとレンター・カーがセットさえているのが特徴です。

こちらは野球だけでなく、スポーツ全般をカバー。実に多彩なプログラム

になっています。どちらがベストかは、好みが別れるので、何とも言え

ません。値段はほぼ同じ。「松井だけを見たい」という希望もあるでしょうから

日程はホームページ(www.sportstravelandtours.com)へアクセスして研究してください。

了

エンゼルスのオープン戦

エンゼルスは、アリゾナ州のキャンプ地、テンピ・ディアブロ・スタジアムで開幕への

準備を始めます。ここはフィニックス国際空港からも近く、スポーツが盛んで

名門「アリゾナ州立大学」の本拠。フィニックス市ダウタウンからも市バス５２番で

通えます。エンゼルスは１９９３年から、ずっとここを使用しています。

外野席後方には、荒々しい山はだを見せる山脈が連なり、まさに、アリゾナそのもの

の風景です。

オープン戦は3月５日のロッキーズ戦で開幕。３２試合も組まれています。

開始時間は未発表ですが、通常デーゲームは午後1時5分プレーボールと決まって

いるので、多分そうなるでしょう。休日は1日、3月１８日しかありません。

この間、選手は次第に絞られ、開幕ベンチ入り２５人が決まって行くサバイバル・ゲームに

なります。エンゼルスはテンピ以前はアリゾナ州メサを使用。

その前はカリフォルニアで行っていました。

スタンドは９５５８人収用。この1ヶ月の間、平均動員数は約１０万人ですから

いつもゆっくり見られそうですが、松井入団で、日本からのツアー客が

どっと押し寄せて満員になるかもしれません。

テンピーではツアー観光客は大歓迎。テンピよりフィニックスのダウタウンに宿泊

する方が便利かと思います。

オープン戦の最多対戦はロサンゼルスのライバル、ドジャースと４試合。次いで

インディアンス、パドレス、ロイヤルズの各3試合。

テンピは3月３０日で打ち上げ、ロサンゼルスへ戻り、ドジャースと

「ハイウェー・シリーズ」２試合を行い（アリゾナでは２試合）、4月５日、

アナハイムの開幕戦（対ツインズ）に備えます。この間、2チームに分けた

ダブルヘッダーも3日（3月１２日、２９日、4月1日）組まれているので、

日程にはご注意ください。

チケットは最高のネット裏でも２５㌦。外野の芝生席はわずか５㌦。

松井の外野守備ぶりを見るなら、のんびりと芝生席観戦がベターですね。

了

ブロック・バスター・トレード

このオフ、最大のトレードは、フィリーズがブルー・ジェイズから右腕、ロイ・ハラデー

投手を獲得、マリナーズがフィリーズ左腕、クリフ・リー投手をもらった事件でしょう。

ともにサイヤング賞受賞投手の2人が、同じ日に同時に交換トレードされたのは、

史上初めてのことでした。

外電はこれを「ブロック・バスター」（大型爆弾）と形容していますが、移籍のうわさが

あったハラデーはともかく、ポスト・シーズンに1人４勝もした実績抜群のリーが

移籍とは、だれも、あっと驚く隠しトレードでした。

このきっかけは、ウィンター・ミーティング終了後、みんな引き上げるとき、

インディアナポリスの空港で、フィリーズのアマロＧＭが、マリナーズのズレンシック

ＧＭに「こういうプランがある。どうかね」と、耳打ちしたのがきっかけ、と

言われています。

わが耳を疑う提案に、ズレンシックＧＭは「まさか！」と、絶句したそうです。

この大型商談は極秘にされ、どの新聞も知りませんでした。

アマロＧＭは密かにブルー・ジェイズとのハラデー獲得のメドが立ったため、

リーの取引できる相手を捜した結果、マリナーズに持ち掛け、だれも「まさか」の商談は

一気に成立したのです。

リーは２０１０年オフのＦＡになり、フィリーズは引き留めは困難になると判断。

ＦＡになる前に、と放出を決めた、という背景があります。

ブルージェイズ（ハラデー）、フィリーズ（リー）はともに3人の若手有望株を交換で獲得。

エース放出でも将来を考えれば、損はしない、の計算もありました。

これで、マリナーズはキング・フェリックスの右腕ヘルナンデスと、左右の完投エース

がそろい、エンゼルスの最大のライバルになるのは間違いありません。

それにしても、こういう大型商談が全く漏れず、突然成立したのですから

ものすごいですね。

一時、ハラデーの獲得が有力、と言われていたヤンキースは、さぞショックでしょう。

ライバルのレッドソックスにはエンゼルスの右腕エース、ラッキーが入り、

このオフ、最大の補強目的だった投手陣の整備は、ペティトの残留だけとは、

このオフ、今後、どうするか見物です。

了

松井を待つアナハイム、その２

エンゼルスはさっそく、「ミニ・パッケージのチケットはいかが？」と、宣伝を始めました。

「ピンチ・ヒッター・プラン」（8試合のセット）「ホリデイ・プラン」（9試合のセット）の2種類

があります。

８試合プランは５種類の組み合わせ、９試合プランは２種類です。それぞれ4月から９月

にまたがる組み合わせで、８試合案は９８㌦（約８８２０円）１３０㌦（約1万１７００円）

の２つ。いずれも右翼席かビュー・オールスターの外野席です。

９試合案はビュー席の上段と下段席。いずれも１４２㌦（1万２８００円）。

これはＵ２コンサート（6月7日、アナハイム球場）のチケット附き。ただし、全部の席

をパックで買うのが条件です。

ほとんどの日はプロモーション・デーとからんでいるので、予約しても損はない

チケットです。８試合プランの方は、アナハイム・オールスター・ゲームに

並行して行われる「オールスター・ファン・フェスト」の入場券附きのプレゼント

もあります。

ファン・フェストは7月９日から１３日まで、アナハイム・コンベンション・センター

で開催されます。センターの近辺には、ヒルトン、マリオットの大ホテルが建ち並び、

その奥に聳える巨大な会場です。

エンゼルスはディズニー・ランドとタイアップして、「これまでのファン・フェストを上回る

ビッグ・イベントにしたい」意気込みなので、きっと、大いに盛り上がる

華やかなイベントになります。アナハイム球場周辺から楽に行けます。

いま、エンゼルスのホーム・ページでオンラインの予約を受付中。

日本の旅行ツアー社も一気にパワーアップ。エンゼルス・ツアーも企画中

ですから、日本から行かれる方は様々のオプションを選べるはずでず。

２０１０年になれば、盛大なツアー・セールスが始まります。

ニューヨークと違って、ロサンゼルスは日本から近いのが有り難い土地。野茂投手

がドジャース入りして、センセーションを起こして以来の”ロス旋風”が起こり

そうです。

了

松井を待つアナハイム、その１

松井外野手はついにエンゼルス入り。ヤンキースは残留させる気はなかったので

暖かく迎えてくれるチームがあったのは、本当に良かった、と思います。

私は、どこからも口が掛からず、越年ではないか、と予想していましたが、

ウィンター・ミーティングのあと、情勢は一変。エンゼルスは一番引き留めたかった

右腕エースのラッキー投手がレッドソックス入りしたので、松井アタックへ方向転換

したのも幸運でした。

ニューヨークは寒く、雨も多いので大変ですが、アナハイムは年間を通じて気候は温暖。

雨はほとんどなく、夏も猛暑にはなりません。安心してプレーに打ち込める環境は

足が完治しない松井には幸運な新天地ではないでしょうか。

11月８日に書いた「アナハイムは鉄道利用が便利」のコラムを、もう一度、

書いておきます。

ロサンゼルス空港に着いたら、すぐに、「ラックス・フライヤー・バス」

でユニオン駅へノン・ストップの直行（片道７㌦）。ここで下車。

ユニオン駅から発車するアムトラック鉄道「パシフィック・サーフライナー号」で、

アナハイム駅へ。（ユニオン駅から3つ目。約５０分）片道１０㌦です。

この鉄道の便利なことは、エンゼルス・スタジアムの外野センター後方に駅が

あることです。

プラットホームを出れば目の前は野球場。この周辺には、ホテル、イン、モーテルが

多数あり、予約がなくても泊まれます。多分安いはずです。

空港からアナハイム行きの特急バスでも行けますが、球場周辺には寄らず、

あくまで、ディズニー・ランド行きの観光客向けのラインです。ランドまで

行ったしまうと、足がないので、また、タクシーをつかまえなければなりません。

鉄道は道路のラッシュもなく、時間は正確。座れないことはまずありません。

空港からバスと合計１７㌦（１５３０円）で到着します。安くて安全なベスト・ルート、

と、思います。

泊まらないで、日帰りも不可能ではありません。アナハイム発の最終列車

は１０時１８分。ユニオン駅着11時5分。これは毎日運行。もう1本11時１５分

発がありますが、これは特定の日だけです（試合日は多分運行される

でしょう）。しかし、ユニオン駅に着いてから宿を探すことになりますが、

ここは無理をせず、アナハイムの安い宿を最初に確保しておいた方が

ツアーにはベターなのではないか、と思います。

駅舎の待合室にはサーフライナーの折りたたみ時刻表も置いてあるので、

チケットを買ったら、これで、時間を良くチェックしておいてください。

駅は改札口がないので、そのまますぐ乗れますが、必ず車内検札は来るので

無賃乗車は禁物です。

私の推薦するホテルはマリオット・チェーンの「タウン・パレス」。球場の側ですし、

１００㌦ぐらいでＯＫです。設備も満点。マリオットのホームページから検索すれば

分かります。エンゼルスの公式戦日程も発表されていますし、カード

を決めてツアー作戦を練ってみてはいかがでしょうか。

了

セリグ・コミッショナー、改革委員会招集

バド・セリグ・コミッショナーは、12月１５日、「現場の試合の改善へ、監督、

オーナー・グループを招集。どうしたら、より良い試合、日程ができるか、

討論を経て、新たな道を見付けたい」と、構想を明らかにしました。

ポスト・シーズンの地区シリーズを現行の5試合（3勝で終了）から７試合へ

（これは選手会からの要望も強く）ビデオ判定の拡大、試合時間短縮、

ＤＨ制度の廃止、など、重大問題解決へ、知恵を借りよう、という検討委員会

の試みです。案がまとまれば、選手会との労協改訂へ提案される予定です。

いつ、どこで、会合をやるのか、まだ、決まってはいませんが、

現場の意見が反映され、よりいい結果が期待できれば、ファンにとつては、

有り難い改革になる、と思います。

招集される監督は、ドジャースのジョー・トーリ、エンゼルス・マイク・ソーシア、

カージナルス・トニー・ラルーサ、タイガース・ジム・リーランドの4人。それに

ＭＬＢからは、選手、監督の経験がある、フランク・ロビンソンも加わります。

エキゼクティブ・グループからは、オリオールズ会長、アンデイ・マクへイル、

インディアンスのＧＭ、マーク・シャピロ、元ツインズＧＭ、テリー・ライアンの3氏。

さらに4人のオーナー・グループ、ブルージェイズのポール・ビーストン、

フィリーズのデーブ・モンゴメリー、マリナーズ・チャック・アームストロング、

カージナルスのビル・デビッド。政治コラムニスト、ジョージ・ウィルも参加

します。

ビデオ判定は、セリグ自身、「これ以上の拡大はしない」方針なので、

現在のホームラン判定だけ採用の範囲を超えるかどうか？

また、ＤＨ制度はラルーサ監督が「ア、ナ両方で監督をやってみて、野球は

やはりＤＨを使わない方が好ましい」という意見ですが、廃止になれば、

選手会は生活にかかる問題、とノー、になるのは明確で、

結論をすぐ出すのは難しいでしょう。

ポスト・シーズンをすべて７試合制度にする、案は現場監督はみな賛成

ですが、ＭＬＢを支えているテレビ局が対応できるか、移動日を減らした

日程短縮ができるか、簡単にはいきません。

しかし、日本では、このような討論は行われたことがないので、「多くの意見

を吸い上げて改革しよう」と、するメジャーのあり方はうらやましい、

と思います。

了

ボストンで４月４日（日）開幕ナイター

ＭＬＢは１４日、「アメリカン・リーグの開幕戦は、４月４日、ボストンでヤンキース対

レッドソックスのナイターで行う」と、正式に発表しました。

メジャーの開幕は４月５日の月曜日、全米で一斉に行うことに決定しており、すでに

全球団の日程原案は公表されていますが、毎年、１試合を繰り上げて、

単独のサンデー・ナイター、として全米テレビへ中継するのが恒例になっています。

２０１０年に選ばれたカードは最高の人気カードです。これは、ものすごい注目度ですね。

日程原案では、４月５日にデーゲームで開幕、１日置いて７、８日と、ボストンでの

３連戦。４日に変更になると、２日空くことになります。

プレーボールは現地時間の午後８時。

前年のチャンピオンがサンデー・ナイターに登場するのは、この６年間で５回目。

この図式はすっかり定着したようです。

レッドソックスは２００４年、王座に着いた翌年、２００５年にヤンキー・スタジアムで開幕戦

を行い、ヤンキースが９－２で勝利して以来、５年ぶりになります。

この最強ライバル同士が開幕戦でぶつかるのは、１９０４年に最初の試合が実現

して以来、通算３０回目にもなります。これまではヤンキースが１８勝１０敗１分け、

と、リードしています。

２強がボストンで開幕戦で対決するのは、１９８５年以来２５年ぶりになります。

このときはレッドソックスが９－２で勝利しました。

この試合は独占中継放映権を持つ、ＥＳＰＮ２が放送します。

相当高い視聴率に上がる、と期待されてます。

このライバル同士は閉幕にもラスト対決。今度もボストンでフィナーレ。

１０月１日からの３連戦。盛り上がりの演出には最高の舞台です。もし、

２強がこの３連戦で地区優勝を決める、という展開になれは、全米に興奮を

巻き起こす、と、思います。

ヤンキース・スタジアムでのホーム開幕戦は４月１３日（火）、

西地区優勝のエンゼルスを迎えての３連戦。今季、リーグ優勝を賭けてのプレーオフを

ヤンキースが制したのは、まだ記憶に新しいですね。

公式戦日程の詳細は、まだ分かりませんが、ボストン・シティズンの期待は大きい、

と思います。

しかし、心配は天気。この時期の寒さは冬と同じ。雨や雪も気になります。

無事に行われるよう、今から、天に祈ります。

了

　

豪腕・ストラスバーグの美談

ナショナルズ入りした新人、ステファン・ストラスバーグ投手（２１）が母校・サンディゴ

州立大学のホームグラウンド、「トニー・グオイン・スタジアム」改修に１４万１０００㌦

（約１２５０万円）を寄付した。入団直後の新人では異例の大金寄付です。

ストラスバーグはナショナルズの全米１位指名で入団した、今年６月のアマ・ドラフト

では最高評価を受けた逸材。４年契約、年俸総額１５１０万㌦（約１５億円）は

新人契約史上最高の金額でした。

北京五輪では３Ａのメンバーにまじって、アマではただ１人選ばれて銅メダル獲得

に貢献。今年度の大学公式戦では１３勝１敗、防御率１・３２、１０９イニングで

１９５三振を奪った豪腕。入団後のアリゾナ・リーグでもすごい存在感を見せ、

来季の公式戦デビューを期待されています。

グオイン・スタジアムは老朽化が目立ち、今回は新しい人工芝の張り換え工事、

コーチング・システムの新プログラムの導入などに使う予定で、ストラスバーグ

は「母校にはお世話になった。少しでも恩返しができれば幸いです」

とコメント。そして「育成プログラムは学生には大事なコース。より最新のものが

組み込まれ、学生の勉強に役立つようになればうれしい」とも付け加えていました。

母校の監督を務めるトニー・グオインさんは「彼は人間もいいいし、実績も

十分。メジャーでの成功を祈る」と、感謝していました。２０年間、サンディゴ

パドレス一筋だったグオイン監督は、自分が育てた大器の善行を、

心から喜んでいるようです。

ストラスバーグ投手の２０１０年のデビューは待たれますね。

了

カブス、ぜひ来て！フロリダ州知事

「フロリダへキャンプ地を移転したい」というカブスの計画をお知らせしましたが、

フロリダ州・チャーリー・クライスト知事は「大賛成。大歓迎です。新たな施設建設

の用意はあります」と、喜びの発言をしました。

移転先候補のフロリダ州ネイプル市には野球場のトレーニング・センターはなく、新設

するには約１年間掛かりますが、「人気球団がアリゾナから移転してくれば、

州全体の経済効果は計り知れない。全力でサポートする」と、知事は乗り気です。

州、地元議会を動かし、建設計画を軌道に乗せる構想です。

知事は共和党から選出され、２００７年に就任、任期は２０１１年まであります。

野球施設が完成したときは、知事の任期は終了。「以後は政界へ再び出たい」

考えがあるので、これは、置き土産になりますが、カブスの新オーナー・グループ

会長、クレーン・ケニー氏と会談。リケッツ・オーナー・グループの移転構想を

進める予定です。

ケニー会長は「もし、移転が正式に決まれば、カブスが現在、フロリダ州リーグ

（１Ａ級）に持っている「デイトナ・カブス」を、ネイプルスへ移転させて、新ホーム

にしたい」とも話しており、移転はジョークではなく、真面目な計画のようです。

もし、カブスが来れば、観光を市のメインにしているネイプルスは観光客

が倍増するでしょう。

高級リゾート・ホテルが建ち並ぶネイプルズ・ビーチは、フロリダ西海岸

でもトップ・クラスの土地。２０１１年に移転できるか、注目したい、と思います。

レッドソックス、ツインズのキャンプ地、フォート・マイヤーズから車で南下すればすぐ。

新キャンプタウン計画の実現を願っています。

了

スパーン賞にサバシーア投手

ブレーブスで通算３６３勝も挙げた名左腕、ウォーレン・スパーン投手を記念した

「スパーン賞」は、ヤンキースのＣ・Ｃ・サバシーア投手が３年連続受賞しました。

これは「オクラホマ・スポーツ博物館」が、独自に表彰している賞で、オクラホマには

関係がないスパーン投手ですが、引退後の晩年、オクラホマに広大な牧場を買い、

同州のブロークン・アロー市に住んだことが縁になりました。

同博物館の表彰規定では「オクラホマ州生まれでなくても、住めばＯＫ」という

寛大なもので、スパーン投手が移り住んでくれたため、名誉州民の形で

賞を設定。毎年１月の式典には、スパーンさんが出席して、授与に立ち会いました。

１９９９年に制定され、第１回はいま、ジャイアンツにいるランデイ・ジョンソン投手

が３年連続受賞。サバシーアは、ついに、ランデイに並びました。

ランデイは、まだ元気だったスパーンに声を掛けられ「光栄です。私は３６３勝

どころか、３００勝も難しい」と、応えていましたが、しかし、今季、ついに

宿願の３００勝に到達、もう亡くななられた、スパーンさんは、天国から

「よくやった」と、お褒めの言葉を贈られたのではないでしょうか。

この博物館は、オクラホマ市の北、約４０㌔離れた小都市、ガスリー市

にあります。ここは、かって州都だったので、博物館は歴史的建造ビル

の中にあります。１９９３年にオープンしました。

賞は高さ２８㌢のブロンズ像。ハイキックのスパーン投手がモデルです。

来年１月２６日に表彰式を行う予定ですが、この博物館か、地元の英雄、

ジム・ソープ博物館が会場候補です。

サバシーアがランデイに続く３００勝を目指すのか、まだ１３６勝。目標ははるか

彼方です。

了