蓮見さんがEメール・レポートの中で、残念がられていたのは
「どこを見渡しても、メッツ創始者のウィリアム・シェイ氏の記念物、展示が
ありません。これはおかしいじゃありませんか。今年の不振は、どう考えても、シェイ氏を飾る
考えがなかったバツが当たったのではないでしょうか」というご意見です。
ごもっともです。
対岸のヤンキースをご覧ください。
ヤンキースは新球場建設に当たり、モニュメント・パークの配置を綿密に計算し、
以前にもまして、立派な施設を組み入れました。その上、旧球場にはなかった
「ヤンキース・ミュージアム」をスタンド内部に設置。専任館長まで任命して、
歴史の保存、伝統を伝えるてめに、力を注ぎました。
ヤンキースの創始者、ジェイコブ・ルパート、エドワード・バロー両氏の
胸像は、モニュメント・パーク正面中央左右一対に飾られ、常に、ファンと
対面しています。
これですよ、これ。これが名門、と言われる球団の姿勢なのです。
球場ができてから「来年殿堂を造るか」という計画性のない態度は情けない、
のではないでしょうか。
「ファンのつどいイベント」をやれば、それでいい、というものではありません。
どうして、メッツは創設者、OBを大切にしないのか、不思議でなりません。
あるいは、クラブ・ルームや、VIPラウンジには一部展示されているかもしれませんが、
シェイ球場には、ちゃんと、博物館スペースがあったのです。
こういう施設は、ヤンキースのように、広く公開してこそ意義があるのす。
OBの1人、ジェリー・クーズマン氏は、セレモニーのあと、こう発言した
そうです。
「この素晴らしいときを過ごせて、願わくば、50周年祭りを、再び、この
メンバーで集まりたい」。
初優勝50周年は2019年。果たして、メッツは、立派な殿堂を造り、先輩
を盛り立てる、OB一体になって祝うことができるのでしょうか。
了
コメント