カンザス・シテイ・ロイヤルズは、9月4日、デイトン・ムーアGMが「ヒルマンが
2010年も引き続き指揮を執る」と、明言。来年もムーアGMとのコンビで
スタートが決まりました。GMはオーナーの信任を受けて契約延長を承認された
ばかり。その直後、GMは解任のうわさを一掃。続投宣言です。
「ヒルマンのチーム改革の道は正しく進んでいる。キャンプでは
明るい手応えだった。故障者が多いのは誤算だが、若手は着実に育って
いるし、ロイヤルズが旋風を起こせる、と、信じている」と、GMは明言
しました。
日本ハム監督で日本一になり、おなじみのヒルマンさんですが、
帰国後はまさに苦難の連続でした。
大リーグ監督経験ナシで指名されたロイヤルズは、昨年はラストスパートで中地区4位
になりましたが、今季は7月24日に最下位転落してからは、
一度も盛り返すことができず、9月2日には勝率5割以下が決まる有様。
この週末も、あえなくエンゼルスにスィープ負け。
ヒルマン監督は、今週は8月31日から親族不幸でチームを離れ、
9月4日にチームに戻ってきたばかりでした。
「この不振な成績でも、私が支持されたのは本当にうれしい。
成績不振の言い訳はしない。すべての責任は私にある。それでも、
ボスが信頼してくれるのは、新たな勇気が沸いてきた。再び挑戦へスタートしたい」と、
会見して心境を語りました。
5月13日までは中地区首位を争う健闘でしたが、次第に故障者が増え、
7月10日からの10連敗でついに最下位に転落したのです。
今季は右腕エース、グリンキーの快投が首位の力でしたが、彼も孤軍奮闘。
チーム打率、守備率とも最下位。防御率は12位の不成績では仕方が
ありません。
大改修したカウフマン・スタジアムは、今季売り切れ8試合など平均動員は
2万2961人、昨年比、やや上昇しています。
成績がすべてのメジャー監督。来季こそ、ヒルマン背水の陣です。
了
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