これで「フィニックス地区」は14球団(西地区9、中地区5)が集結しました。
いずれも短時間に移動できる、アクセスの良さが最大に発揮されます。
「グレイター・フィニックス」は交通網の強化に力を入れ、どのキャンプ地にも
市バスで観戦に行くことができます。キャンプ・ツアーはますます盛んになり、
2月から3月のオープン戦に集まるファンの数は増加の一途でしょう。
ダイヤモンドバックスのデレク・ホール会長、ロッキーズのケン・マクレガー会長は
ともに「年間を通じて自在にアクセスできる地の利の良さは一番のメリット。
他地区からの誘いもあったのは確かだが、周囲の状況から判断して、この新地区が
ベスト、の結論になった。これで常時、このコミュニテイへの住民へのサポートもできる」
と、共同声明を出しました。
両チームとも、ここにキャンプタウン完成とともに、1Aのチームを置き、
リハビリセンターも設け、カクタス・リーグの春のオープン戦の他、マイナー
リーグも行い、秋のアリゾナ教育リーグも参加します。このピマ・カウンテイ
では、年間、いつも試合を観戦できるようになります。交通不便だった、ツーソン市
とは段違いの有利さです。
カウンテイ所要の基地の土地は、州が買い上げ、カウンテイが立ち上げる
運用会社が運用。設計は「HKS」。グレンデールのキャンプタウンを設計した
専門の設計事務所で、グレンデールの経験を生かして、さらに斬新なもの
になるでしょう。グレンデールは、ファンが自由に往復できる通路を設け、
選手との交流を深めた設計が人気を呼びました。
今度は「ファン・フレンドリーを考える設計」と、予言していますから、楽しみです。
この近辺はホテルが無数にあるのも強みです。宿泊観戦のあっせんも観光局が力を
込めています。日本からも近いフィニックス。私は完成を注目しています。
(了)