ワールド・シリーズは、ジャイアンツの4連勝、スィープであっけなく
終了しました。
なぜ、こんな予想外の結果になったのか?
私は「ナ・リーグのホーム・アドバンテージ」の有利さが最大の原因、だと
思います。ジャイアンツはリーグ・シリーズに1勝3敗の王手を掛けられ
てから一気の3連勝で、ワールド・シリーズへ。開幕へ中1日しかなかった
のですが、移動しなくても良い、サンフランシスコで開幕できた、地理条件の良さが
ピタリとはまりました。
一方のタイガースは、ヤンキースをストレートで下したため、中5日も空いてしまい、
しかも、サンフランシスコへ行くのか、セントルイスか、22日まで分からないまま。
この「待たされた」心理的な空白が大きかった、と思います。
その上、頼みのエース、万を持したはずのバーランダーが
あえなくKOされるショックが追い打ち。相手は「さあ、やるぞ」の気力充実。
このつまずきが明暗を分けました。
もし、オールスター・ゲームでアが勝利していれば、地元で迎え撃つことができた
のですが。
最近のナ3連勝は、すべてナのホーム開幕の利を生かしたものです。
4連勝、スィープは通算21回目(2007年のレッドソックス以来。相手は
ロッキーズ)ですが、ホーム開幕チームが13回王座に着いています。
ジャイアンツの4連勝は1954年(インディアンス)以来、58年ぶり
ですが、このときもホーム開幕(当時はニューヨーク)でした。
まさに、「歴史は繰り返す」のです。
タイガース・リーランド監督は「ヤンキースにストレート勝利も、
ジャイアンツにストレート負けも、全く予想もしない事件だった」
と言っています。
リーグ・シリーズを4連勝で優勝し、ワールド・シリーズに4連敗は
史上3チーム目。1990年のアスレチックス、2007年のロッキーズ
以来です。
MLBコムのデータ提供でした。
了
1954年のジャイアンツの本拠地はニューヨークです
投稿情報: mark31 | 2012年11 月 1日 (木) 01:20