わずか2週間の間に「2度目のサイクル!」の歴史的な事件です。
ダイヤモンドバックスのアーロン・ヒル二塁手。30歳。
6月18日のマリナーズ戦。ホームのマリナーズ戦で達成。このときは
シングル、左中間三塁打、左越二塁打、左翼本塁打、でしたが、
この日(29日)は、ロード、ミルウォーキーのブリュワーズ戦です。
まず左越二塁打、シングル、左翼11号2ラン、最後は右中間三塁打。
1シーズンに2回もサイクルをやってのけた選手は、1931年、
ベーブ・ハーマン(ブルックリン)以来、81年ぶりの快挙です。
サイクルが掛かる最後の打席、カウント2-0のボールを
右中間へ、送球をかいくぐり、三塁へヘッドスライド。
「最後は三塁打でなきゃ、とは分かっていたが、前回もそうだが
考えると駄目なんだ。ボールを良く見てしっかり打つ、としか
思わなかった」。
これは、ダイヤモンドバックス6人目のサイクルですが、実は、
ヒルはカリフォルニアの高校時代、ルイジアナ州立大学時代にも
記録しており、これが4回目の”サイクル男”なのです。
移籍して2番のつなぎ役ですが、ブルージェイズ時代は、クリンアップ
を任され、2009年には36本塁打、108打点も挙げたパワー・ヒッター
でした。
それが、2010年には突然スランプになり、打率・205の不振。
2011年も立ち直らないため、8月、放出されてダイヤモンドバックスへ。
カーク・ギブソン監督は「彼は失投を見逃さない。2番の役目は十分
果たしている」と、評価しています。
ワザがあり、運も手伝わないと、できないサイクル。
史上初の「年間3回サイクル」も、夢ではありません。
了
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