ツインズは27日、ターゲット・フィールドで行われた
「ダイヤモンド賞表彰式」の最後に、元監督、トム・ケリー氏(61)
の背番号「10番」を永久欠番にする、と、発表しました。
ケリーさんは「ライフタイム・アチーブメント賞」を受賞後、
「そのまま壇上にいてください」と、要請され「まだ何かあるの?」
と、不思議そうな顔をした瞬間「ケリー監督の背番号10番を欠番にします」
のアナウンス!。
事前に、何も知らされなかった、ケリーさんは「大変な
ショックです。まさか、このような名誉が待っていたとは」
と、壇上で驚きの顔を浮かべました。
ツインズ・デーブ・ピーター会長と、ジム・ポラド・オーナーが
そろってケリーさんを壇上に上がり祝福しました。
ケリー監督が永久欠番、に称えらえるのは当然の記録を
残しています。ツインズ歴代最多の1140勝。1987年、
1991年の2回ワールド・シリーズを制覇した名将なのです。
「私は、9回に3-2、4-3のスリルを超えて勝ってきた。
監督はいい選手がいないと、勝てない。すべては、選手のお陰
なのです。私は、そのメンバーに乗ればいい、だけだった」。
といっても、当時のスターを動かすのは大変な苦労だった、
と思いますが、自分のマネージメントは触れません
でした。
チームMVPのマイケル・カダイヤーらこの日の受賞者を
乗り越えるハプニング・アナウンスでした。
私は1991年のワールド・シリーズ優勝会見で、ケリー監督
が怒鳴った、のを忘れません。
彼が、冒頭に話し出したあと、ある記者が「ゼネラル・コメントを」
と言った途端「何を聞いているんだ。いま、言ったではないか!」と
真っ赤な顔で怒鳴ったのです。
「話はちゃんと聞け!」ということでしょうか。その記者も何気なく
口に出た、のかもしれませんが、会見で怒鳴った監督を見たのは初めて
でした。
その後、ケリー監督は何事もなく、淡々と他の質問に答えました。
あの怖さ。こういう姿勢が優勝の背景にあるのです。
了
欠番表彰式は、9月8日、ホームの対インディアンス戦
の試合まえ「トム・ケリー・デー」で行われます。
ツインズの欠番は7人目です。いずれもスターぞろい。