ヤンキースのデレク・ジター遊撃手は、9日、ヤンキー・スタジアム
のレイズ戦、デー・ゲーム(午後1時開始)で、待望の3000本安打を
ついに達成しました。
ヤンキース生え抜きの選手では、チーム史上初めての快挙。
この日はいつもの1番に戻り、何と、5打数5安打の猛打。
その記念の一打は、左翼本塁打でした。
会心の当たりに、4万8103人のファンは総立ち。拍手は
鳴り止まず、カーテン・コール。約4分中断。
ちょうど午後2時。背番号「2」のジターには、まさに
ぴたりの快打でした。
この歴史的なボールをキャッチしたのは、ニューヨーク北部
郊外のロペスさん父子。父が取り損ない、23歳の
息子のクリスチャンさんが捕球。
クリスチャンさんのガール・フレンドがチケットを買い
「貴方の誕生日のお祝いよ」と、そろって来たそうです。
2人ともヤンキース・ファンで「これはデレク本人へ届けたい」
と、ガードマン付き添いで、試合後に面会。
このボールを手渡し、ジターのサン入りグッズと、
これからの残りシーズン・チケットも受け取りました。
「手元に置けば財産になるが、それではジターの
宝物を奪うことになる。これでいいんだ。何も交換
条件にはしない」。
返さないで、オークションに賭ける、というケース
もないではありません。純粋のヤンキース・ファン
がキャッチしたのは幸いでした。
3000本安打をホームランで決めたのは2人目。
足の故障で休み、インディアンス戦から再起。
ホームでで一気のゴールは感無量でしょう。相手投手は
レイズの左腕・プライス。素晴らしいことです。
にこやか笑顔は37歳とは思えぬ、若さに
あふれていました。
了
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