松原 明の大リーグ

殿堂、博物館取材へ渡米します

6月２９日、成田発のＵＡ・コンチネンタル便で渡米します。

実は、5月１１日に行く計画を建てていたのですが、出発

直前に右ひざにまた痛みが起こり、万一を思って、やむなく

断念。フライト、ホテルも、すべてキャンセルして計画を

練り直しました。

延ばしたおかげで、一番行きたい、と、思っていた、

「ヨギ・ベラ博物館」が1年余のリニューアルが終わり、

6月１２日にオープンしたので、うまく間に合うことが

できたのは、ラッキーでした。

ニューヨーク・マンハッタンで2カ所、さらに北東郊外の

「ベーブ・ルース墓地」にも、足を延ばす予定です。

ここは、グランド・セントラル駅から出ている、ハーレム・ライン

に乗れば行かれるのですが、着いてからのアクセスが問題。

果たして、無事にたどりつけるか、心配です。

いろいろ調べてみましたが、はっきりしないのです。

運を天に任せて行くつもりです。

フライトはＵＡと合併したコンチネンラル便で

ニュワークへ。ここから、電車往復（約１０分で

ＯＫ）して、マンハッタンへ往復します。

この後、ニュワークからコンチネンタル便でミネソタへ。

昨年から見たい、と思っていた、ターゲツト・フィールドの

取材に廻ります。さらに、モール・オブ・アメリカへも。

シカゴ経由で帰国の予定です。

ブログには、最新の話題をお届けしたい、と、念じて

います。

ご声援をお願いいたします。

了

またも週末動員記録に

インター・リーグの白熱戦は、いよいよ好調。２４日からの

3連戦は、４５試合で１６２万６３４７人を動員。先週のシリーズ

164万６０００人に続く、2週連続の週末動員、１６０万人の大台に

乗りました。

今季のインター・リーグ入場者は平均3万４１１８人。

公式戦（平均2万８３７２人）の２０・３％増加。不入りに頭を

痛めていた関係者は、ほっとしています。

パイレーツはスィープこそ逃しましたが、レッドソックス相手

の2勝1敗の勝ち越しは見事。この3連戦は連日満員。

11万８３２４人も動員したのは、オープン１０年目になる、

ＰＮＣパークの3連戦新記録になりました。

シテイズンズ・パークの毎試合売り切れ、を続けているフィリーズは、

アスレチックスを迎えて13万7333人の3連戦シリーズ新記録。

２８日からは、これもポスト・シーズンで対決の可能性が

十分あるレッドソックスがやってきます。

この地区強豪同士の対決は、ボストンのファンもどっと押しかけ、

超満員になるのは間違いないでしょう。

最下位に苦しむロイヤルズもカブスを迎えて、１０万６６人

を記録。今季最多動員のシリーズでした。

第６５回オールド・タイマーズ・デーのヤンキー・スタジアムは、

ロッキーズ相手に勝ち越し。14万８２２人を動員。ＯＢ日の当日は

4万７８９４人の大入りでした。

もうインター・リーグはフィナーレ。最後のドラマを

楽しみたい、ものです。

了

27日からナショナルズ新監督、デーブ・ジョンソン

ナショナルズは、２６日、チーム顧問のデーブ・ジョンソン氏（６８歳）

を新監督に指名。代行していた、マクラーレン監督は週末だけの

臨時指揮になりました。

ジョンソンは、今季の残り試合を指揮する契約で、この間、

さらに監督を捜す、という奇妙な指揮なのです。

もし、適当な人材が見つからない場合は、来季も指揮を続ける

という説明ですが、せっかく3位に上がり、もう、最下位はサラバ

の上昇チームになったのに、このような不可解な行動では、ナインは

ついて来るのでしょうか。

メッツで王座に着き、内野手時代の成績も、監督でも１１４８勝

８８８敗。ＷＢＣの監督もやり、実績十分のジョンソン監督は

「来季もオレがやる」と、宣言した方がいいのではないか、

と、首をかしげます。

「この辞任、代行のトラブル時期を乗り切るには、デービーは

ベストの人材だ。彼は勝利へ進む、テリフィックな男。

きっとやってくれる」と、マイク・リゾＧＭは力説していますが、

さて、どうなることやら。

ジョンソン監督は、就任とともに、球団と3年間のコンサルティング契約を

結び、もし、後継者が現れず、来季の指揮を執るときは

今の監督契約のオプションを更新する、という複雑な

やり方です。

来年は豪腕2年目のステファン・ストラスバーグ投手も

再起します。先行き明るいナショナルズなのに、1日も早く

すっきりして欲しい、ものです。

了

スパーキー監督の欠番セレモニー

タイガースは２６日、ホームのデトロイトで、昨年１１月、亡くなった

故スパーキー・アンダーソン監督の「背番号１１」の欠番セレモニーを

試合前に行いました。

この日は快晴、4万１０３６人のファンで満員。「12時４５分までには

お席におつきください」の場内アナウンスで、座席は埋まり、タイガースの

専属アナ、ダン・ディカーソンさんの司会でスタート。この日は、

相手のダイヤモンドバックスにいる、カーク・ギブソン監督、アラン・

トランメル・コーチとも、１９８４年、タイガースが王座に着いたときの

主力スター。スパーキーを支えたコンビです。

「スパーキーの思い出はよみがえってくる。ここに来て、スパーキーと

会えるとは。本当にいい日に巡り合えた」と、2人は、ビジター・ベンチ

でセレモニーを見詰めました。

タイガースの欠番はアル・ケーライン外野手、ハンク・グリーンバーグ一塁手、

チャーリー・ゲリンジャー内野手、ハル・ニューハウザー投手、ウィリー・

ホートン外野手に続くもので、「１１番」は、これらの先駆者に続いて、

右翼スタンド壁に飾られました。

家族の中には2人の孫も出席。まだ健在のケーライン、ホートン

の両氏も姿を見せました。

タイガースはこの日、ダイヤモンドバックスに逆転勝利。ジャイアンツに

スィープ負けしたインディアンスを抜いて、１６日以来の中地区首位へ。

記念の「欠番祝典日」になりました。

了

インター・リーグ第3ラウンドはアの勝ち越し

インター・リーグ第3ラウンドは、２６日終了。この週末シリーズは

ア・リーグが、第1ラウンドに続いて、２２勝２０敗で勝ち越しでした。

ナのホーム開催組は、ジャイアンツ（インディアンス）ブリュワーズ

（ツインズ）のスイープがありましたが、ア・リーグ・ホームは、

６カード中、４球団が勝ち越しました。

ナのホームではアストロズ（レイズ）カージナルス

（ブルージェイズ）がともにストレート負け。カージナルスは

再び首位から転落です。

シアトルでビジターの変則日程になった、マリナーズは、

ホームのマーリンズに2勝1敗と勝ち越し、一時、3位に

後退しましたが、首位・レンジャーズが１勝2敗と、メッツ

にやられっため、再び、「１・５差」の2位に迫り、今後は

さらに激戦が続きそうだす。

ニューヨークで始まる、ブリュワーズ対

ヤンキースのシリーズは”プレ・ワールド・シリーズ”の

注目を集める好カードです。

今はともに地区首位。パワー・ヒッターぞろいで、ファンには

楽しめるのではないでしょうか。

了

 

ありがとう、レッドソックス・ファンの声援

インター・リーグのお陰で、パイレーツは、ホームの

ＰＮＣパーク、新記録の大入りを記録しました。

２５日、ピッツバーグのＰＮＣパークは、ボストンから

大挙押し寄せた、”レッド・ソックス・ネイション”のボストン・ファン

で満員。3万９４８３人。「さながらワールド・シリーズのような

雰囲気だった。ア東1位のレッドソックスだから、ナインも

気合いが入り、すごい底力を見せた」と、今季指揮を執る

クリント・ハードル監督は、遠来のボストン・ファンに

感謝です。

ピッツバーグはボストンと同じ東地区。ボストンからは一飛びの距離です。

幸いにも，今好調だった、ジュシュ・ベケット投手が風邪で

ダウン。松坂も抜け、先発ローテの苦しいレッドソックス

だったのも幸運でした。これで4連敗。ヤンキースに首位を

明け渡しました。

前日に続いて、６－４の逆転勝利。これで、２００９年６月

以来の勝ち越し月。貯金「２」で、レッズを抜いて3位に

上がる波乱を起こす好調です。

この日の大入りは，6月4日（対フイリーズ）の3万9441人

を更新するもので、開幕戦（3万９２１９人）前日の3万

９３３０人、と今季4回目の3万９０００人台です。

「野球専用でこぶりの野球場でいい」と、いう意図で設計された、

ＰＮＣパークはダウンタウンから橋を渡ればすぐのアクセスの良さ。

成績不振の連続で閑古鳥が鳴いていましたが、チーム

が波に乗れば、自然にファンは戻り、集まって来るのです。

この日、レッドソックスの先発、４４歳のナックラー、

テイム・ウェークフィールド投手は、デビューは

パイレーツ。１８年ぶりの故郷登板だったのも、

昔を思うファンを集めたのでしょう

「ソフトボールのスロー・ピッチを見ているよう

だった」と、ナックル投手を見詰めるパイレーツ・ナイン。

パイレーツが今後、頑張れば、ナ中地区の激戦はさらに

盛り上がります。面白いですね。

了

シアトルでマーリンズがホーム

２４日からの交流戦、マーリンズ対マリナーズの

シリーズが、シアトル開催に変更され、本当はホームのマリナーズは

ロードのユニホームを着てでプレーする珍事。

これは、マイアミのホームが、Ｕ２のコンサート開催で

使えず、特別措置でシアトルへ移ったのです。この異例

の試合は、エース”キング・ヘルナンデスを先発させた

先行のマリナーズが、５－１の逆転勝利。

本当は、フィラデルフイア、ワシントン、マイアミと、東地区

の９連戦をする予定のマリナーズは、23日の夜、シアトルに戻り、マーリンズは

マイアミから大陸横断で間に合わせました。

この日はナのホーム試合でＤＨ制はなく、両方の投手は

打席に立つ、滅多に見られないシーンも実現。

喜んだのは、打席に立つチャンスがなかった、キング・ヘルナンデス。

何と、3回の初打席にチーム初安打のシングルヒット。

「楽しいね。今までは打たれるばかりだったのに、自分でヒットする

快感の手応えは忘れられない」と、笑顔満面でした。

シアトルで投手が打席に入ったのは、２００７年7月３１日、

レッドソックスの投手（パイチャルド）以来です。

「彼はもっと、自分のバッテイングをしゃべりたいんじゃ

ないかい。聞いてやってくれよ」とウェッジ監督は

ジョークを飛ばすほど。マリナーズは再び５割に戻りました。

強行軍のマーリンズ新監督、８０歳のジャック・マッキーン

さんはさすがにお疲れの様子でした。明日からはどうなる

でしょうか。

了

 

フューチャーズ・ゲームの出場選手決まる

ＭＬＢは6月23日、アリゾナで行われる、オールスター・ゲームの

前座試合「フュチャーズ・ゲーム」（７月１０日）に出場する、

ＵＳＡ代表、世界代表のマイナー選抜選手、各２５人を発表しました。

各球団の推薦、全米スカウト連盟、ベースボール・アメリカ誌

らの討議で選ばれたスターの卵ばかりです。

３Ａから１Ａまで、いずれも、将来を見込まれる有望な

若手がズラリとそろっています。

試合は本番の2日前、7月１０日（日）午後3時から、ダイヤモンド

バックスのホーム「チェーズ・フィールド」で開催。ＥＳＰＮ局が

全米中継します。

世界選抜は、14カ国からのメンバーですが、残念ながら、

日本のマイナー選手はゼロです。

アジアでは韓国、台湾から各1人だけ。メキシコ、カナダ、

イタリー、ポルトガル、キュラソー、コロンビアなども

いるので、日本選手が、だれもいない、というのは悲しい結果です。

世界選抜で最多は７人もいるドミニカ。次いで

ベネズエラの4人、キューバの2人。

時間の関係で同点でも１０回までで打ち切りです。

いまのメジャーにいる選手の大半はこの試合の

卒業生。ヘイワード（ブレーブス）ロンゴリア（レイズ）リリアノ

（ツインズ）フェリッツ（レンジャーズ）らの若手も、ここが

舞台でした。

どんな大物が飛び出すのか、楽しみです。

了

突然辞任、ナショナルズ監督、リグルマン

今、ナ東地区3位に上昇。貯金「１」で波に乗るナショナルズの

ジム・リグルマン監督は、23日、マリナーズをスイープ。

サヨナラ勝ちを収めた直後、突然、辞任しました。

クラブ・ハウスは「よし、これからだ！」と、喜びに沸くナインは

祝福ムードでしたが、「私は辞める！」という監督の爆弾宣言に

みんな唖然。すぐ、次の試合地（シカゴ）、ホワイトソックスとの

3連戦）へ移動しました。

突然の辞任発言は「私が申し入れていた、オプションの更新が

ついになされなかった」ためですが、昨年、マニー・アクタ監督の退陣

から受け継ぎ、今季、代行から晴れて監督になった、５８歳のリグルマンは

待遇の不満がうずまいていた、に違いありません。

しかし、チームはようやく軌道に乗り、この１０戦９勝1敗の

快進撃を続けていただけに「なぜ？せっかくうまく行きだした

のに」と、選手の動揺は隠せないのです。

やむなく、この日は、ベンチ・コーチ、ジョン・マクラーレンが

暫定代行、シカゴへ向かいましたが、まさに、突然の

監督交代はてんやわんやの騒動。

クラブハウス中央で「監督の辞任は受け入れた。

後任監督は探します」と、ナインに告げた、マイク・リゾ

ＧＭは困惑の表情。「彼は話し合いがない、と、言うが

何回も交渉していた。今は、まだその時期では

なかった、のだが」。

外部招聘は、ロッテ監督でおなじみ、メッツでリーグ

優勝の経験がある、ボビー・バレンタイン、元メッツ

監督のデーブ・ジョンソンらが有力ですが、こういう

監督の職場放棄は大変です。

さて、ナショナルズはどうなるのでしょうか？

了

スキン・ヘッドになった、新人・ギー投手

メッツの新人、７連勝した、デイロン・ギー（ＧＥＥ）投手は、6月２１日の

アスレチックス戦に先発し、初めての敗戦投手。ＫＯされた翌日、

長髪をばっさり切り、スキンヘッドで現れる別人のよう姿で、

ファンを驚かせました。

「何故？」「イヤイヤ、申し訳ない敗戦で、心機一転、

出直す意味でそったんです」。

負けた責任、というより、四球6個も出した（今季初めて

のワースト記録）コントロール・ミスが、頭をそった原因、のようです。

初勝利は4月１７日、5月２２日のカブス戦で完投勝利。

6月１０日に７勝目。わずか2ヶ月での急成長です。

メッツが２００７年ドラフト指名したテキサス生まれで

すが、当時は、これ、という特徴もなく、すべて平凡

だったため、ボーナスはわずか2万ドルの低い評価でした。

今や、速球も切れ、変化球も磨きがかかる躍進

ぶりです。

このペースで行けば、新人王の最有力候補

ですが「浮かれていては勝てない、という

いましめでしょう。出直しには、いい

機会かもしれない」と、いう本人のコメントです。

メッツはようやく3位に上がりましたが、この

アスレチックスに３－７負けで、再び

4位へ転落。

これからが、真価を見せるとき。ギーが再び

エンジンがかかるかどうか、応援しましょう。

了