インディアンスのまさかの快進撃の背景には、「ドラム叩いて
3000試合」のファンの熱烈応援がありました。
タイガースを迎えての3連戦、またもスィープ。
この日も5ー4の逆転勝利。もう今季、5回目の
スイープです。両リーグ最高の19勝8敗、2位・ロイヤルズに
4・5差の独走態勢、とは、だれも驚くばかりです。
インディアンスは、この日の試合前、いつも、左翼スタンド
に陣取り、愛用のドラムを叩いて応援してきた、地元ファンの
ジョン・アダムスさんを招いて表彰しました。
「ドラム男、集まれ」と、ホームページで募集。いずれも
熱心な愛好家のドラマーも参列。並んで気合いを入れました。
アダムスさんは、応援生活37年、22歳から、この応援を
始めて37年間。この間、ほとんど休まず、37試合欠場
しただけ、ついに到達した「応援ドラム3000試合」の
前人未踏の大記録、というインディアンスの筋金入りファンです。
「私はいないと、スタンドは静まってしまう。だから、よほどのことがない
限り、休まない。体の続くまでこの応援は休まない」
と、意欲のコメントをしています。
もう、愛用ドラムは叩き続けてボロボロですが、自分で何とか
修理して手放しません。
「このドラムは高価なものではない。安物だけど、愛着はある。
私も、永久には続けられない。しかし、このドラムと心中
だよ」。
「勝てばドラムは軽く感じる。負ければ重くなる。これほど
叩いて、チームが軌道に乗るとは、驚きだ。もう、余所には
行かない。このスタンドでやり続ける」。
これで、インディアンスはホーム13連勝。1996年、4月から5月へ掛けての
チーム記録に並びました。もう昨年のスィープ4回も上回り
開幕2連敗の悪夢も吹き飛びました。
さて、この進撃は本物かどうか。アダムスさんの熱意にもっと
もっと応えて欲しいものです。
了